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スマホの台頭でニコンの中国コンデジ製造工場が操業停止

スマホの台頭でニコンの中国コンデジ製造工場が操業停止 2月に発売中止を決定したコンパクトデジタルカメラ、「DL18-50 f/1.8-2.8」
2月に発売中止を決定したコンパクトデジタルカメラ、「DL18-50 f/1.8-2.8」

 株式会社ニコンは30日、連結子会社であるNikon Imaging (China)(以降NIC)の操業を停止することを取締役会で決議した。

 ニコンは2002年6月に中国江蘇省無錫市でNICを設立し、デジタルカメラ、デジタルカメラ用ユニットの製造を行なってきたが、近年はスマートフォンの台頭により、コンパクトデジタルカメラ市場が急速に縮小し、NICの稼働率が著しく低下し、操業の継続が困難になった。

 2016年11月に発表した「構造改革プラン」における、グローバル規模での生産体制最適化に関する施策について議論を重ね、慎重に検討したが、結果としてNICの操業停止を決定した。

 今後、NICの解散および精算に向けた諸手続きを開始する予定で、決議次第改めて通知するとしているが、現時点で70億円程度の一時費用を見積もっている。

 なお、上海市にある映像事業の販売子会社、Nikon Imaging (China) Salesの業務には影響せず、変更はないとしている。