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Windows 10プレビュー版にウェイトを自由に変更できるVariable Font実装

「Bahnschrift」フォント

 米Microsoftは23日(現地時間)、Windows 10 Insider PreviewのFast ring向けにビルド16273を公開した。同ビルドには、WindowsでVariable Fontが初めて実装された。

 Variable Fontは、Microsoft、Google、Adobe、Appleらが共同で開発した新しい仕組みのフォント。従来のフォントは、標準と太字の2種類のウェイト(太さ)しかなく、それよりも少し細いあるいは太い字形を使いたい場合は、同じフォントファミリーの別フォントを用意する必要があった。これに対し、Variable Fontは、1つのフォントファイルでありながら、ユーザーがウェイトを自由に変更できる。

 ビルド16273で実装されたのはVariable Fontの「Bahnschrift」。Bahnschriftはグラフィックデザイナーに多用されるフォントだが、Variable Fontとなったことで、ウェイトを変えても、文字幅が変わらないため、レイアウトの変更が不要になるというメリットもある。

Variable Fontを使ったレスポンシブレンダリングの例。Adobe Typekit Blogより引用