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Qualcomm、iPhoneの特許侵害でAppleを提訴。販売差し止めを要求

 Qualcommは7日(米国時間)、Appleに対する訴状を米国国際貿易委員会(ITC)に提出したことを発表した。

 訴状は、iPhoneがQualcommの6つの特許を侵害しており、AppleはiPhoneの違法な輸入および販売に従事していると主張する内容で、ITCに対し、iPhoneの輸入調査と、iPhoneおよびそのほかの製品の米国への輸入を禁止する制限排除命令(LEO)を発行するよう要求している。

 具体的には、Qualcommは同社の系列会社が提供するもの以外のベースバンドプロセッサを使用しているiPhoneに対してLEOを要求している。すでに輸入されているApple製品についても、販売の延期、米国での輸入製品の販売/広告/デモ/倉庫保管を中止するよう求めている。

 Qualcommの6つの特許(米国特許第8,633,936号、米国特許第8,698,558号、米国特許第8,487,658号、米国特許第8,838,949号、米国特許第9,535,490号、米国特許第9,608,675号)は、スマートフォンの高性能化とバッテリ寿命の延長に関するもので、QualcommによればiPhoneの性能の中核を成しているが、いかなる業界標準をクリアするのに必須なものではなく、あくまで“付加価値”を提供する技術であるとしている。

 またQualcommは、カリフォルニア南部地方裁判所にて、前述の6件の特許侵害を主張し、Appleに対して訴状を提出している。同訴状では、損害賠償と差し止めが要求されている。