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2GHz/8コアのAirmontを集積した高性能SoCが中国企業から

~Intelアーキテクチャのハイエンドスマホ、再び?

 モバイル通信技術開発を手がける中国企業のSpreadtrumは27日(スペイン時間)、Intelの最新Atomと同じAirmontアーキテクチャのCPUコアを8つ集積したスマートフォンSoC「SC9861G-IA」を発表した。

 SC9861G-IAはミドルレンジからプレミアムクラスのスマートフォンをターゲットとした高性能SoC。CPUコアはIntelのAirmontアーキテクチャに準拠し、64bitに対応するほか、最大2GHzで駆動。仮想化技術により、マルチドメインのセキュリティシステムアーキテクチャをサポートし、スマートデバイスの安全性を確保する。

 GPUにはImaginationが開発したPowerVR GT7200を集積。4K/2K HEVCのビデオ録画/再生が行なえるハードウェアエンコーダ/デコーダも備える。対応するディスプレイの最大解像度は2,560×1,600ドット。また、各種センサーを統合するためのHubを内蔵する。

 モバイル通信はTD-LTE、FDD-LTE、TD-SCDMA、WCDMA、EGGをサポートし、LTEカテゴリ7通信に対応。キャリアアグリゲーションにより、最大下り300Mbps/上り100Mbpsの通信をサポート。また、最大2,600万画素のデュアルカメラセンサーをサポートする。

 製造はIntelのファブで行なわれ、製造プロセスは14nm。量産は2017年の第2四半期を予定している。

MWC 2017のIntelのブースで展示されたSC9861G-IA搭載スマートフォン(撮影:笠原一輝氏)