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ソニー、小学生以上向けロボット・プログラミング学習キット「KOOV」
2017年2月1日 13:00
株式会社ソニー・グローバルエデュケーションは、ロボット・プログラミング学習キット「KOOV」(クーブ)を2月18日より発売することを発表した。
KOOVは、スターターキット(EKV-120S)と拡張パーツセット(EKV-080E)、スターターキットと拡張パーツセットが一緒になったアドバンスキット(EKV-200A)の3モデルが用意されており、税別希望小売価格はそれぞれ、36,880円、21,880円、49,880円となる。なお、拡張パーツセットはスターターキットに追加して利用するための製品であり、拡張パーツセットのみで利用することはできない。
KOOVは、ブロックと電子パーツを組み合わせてロボットを作り、専用アプリでそのロボットを動かすためのプログラムを作成することで、楽しみながらロボットのメカニズムやプログラミングを学べる学習キットである。KOOVでは、全部で7種類のブロックがあり、それぞれいくつかのカラーバリエーションがある。ブロックの形状は立方体や直方体など、比較的シンプルであるが、組み合わせの自由度が高く、自分の思い通りのロボットを作ることができる。
電子パーツとしては、Arduinoベースのマイコンボードを搭載したコアをはじめ、サーボモーターやDCモーター、各色LED、ブザー、プッシュスイッチ、光センサー、赤外線フォトリフレクタ、加速度センサーなどが用意されている。そのほか、ロボットを構成するために必要なパーツとして、ベーストレーやホイール、ギアなどもセットになっている。
スターターキットには、ブロックやそのほかのパーツが172ピース、電子パーツが16個含まれており、拡張パーツセットには、ブロックやそのほかのパーツが130ピース、電子パーツが8個含まれている。アドバンスキットは、スターターキットと拡張パーツセットを一緒にしたものなので、ブロックやそのほかのパーツが302ピース、電子パーツが24個となる。
KOOVの対象年齢は8歳以上とされているが、専用アプリが非常に良くできており、子どもが1人でロボット・プログラミングを段階的に学習していくことが可能だ。アプリは専用サイトからダウンロードし、PCなどの対応デバイスにインストールして利用する。アプリの動作環境は、Windows 7 64bit以降またはmacOS 10.9以降、iPad iOS 9以降とされている。
専用アプリには、「がくしゅうコース」、「ロボットレシピ」、「じゆうせいさく」、「コレクション」の4つのメニューが用意されている。中心となるのが、「がくしゅうコース」と「ロボットレシピ」だ。がくしゅうコースは、プログラミング学習のためのメニューであり、ステージごとに与えられるミッションをクリアしていくことで、初心者でもプログラミングを1から学ぶことができる。
KOOVは、Scratchなどに似た独自のビジュアルプログラミング言語を採用しており、ブロックをドラッグ&ドロップで並べていくだけでプログラミングを行なえることが特徴だ。キーボードに慣れていない子どもでも、気軽にプログラミングを学習できる。
ロボットレシピは、すぐにロボットを作りたいという人のためのメニューであり、レシピ通りにブロックを組み立てていくだけで、さまざまなロボットを作ることができる。ロボットレシピでは、作ったロボットを動かすためのプログラムがあらかじめ用意されているため、完成したロボットに転送するだけで、すぐに動かすことができる。
ワニやトランペット、船、消防車など、さまざまなレシピが用意されている。発売時に提供されるレシピの数は、スターターキットが14個、アドバンスキットが22個となっているが、アプリのアップデートにあわせて順次追加され、最終的にはスターターキットで16個、アドバンスキットで32個のレシピが提供される予定だ。
ロボットレシピは、いわゆる電子マニュアルであるが、組み立ての説明図を自由に回転したり、拡大縮小したりできるようになっているほか、ブロックの組み合わせ方がCG動画で解説されるので、とても分かりやすい。ロボットが完成したら、PCとロボットをUSBケーブルで接続し、用意されているプログラムを転送する。iPadの場合は、Bluetooth経由でプログラムを転送する(MacでもBluetooth経由の転送が可能)。
じゆうせいさくは、上級者向けのメニューで、オリジナルロボットやそれを動かすプログラムを自由に作ることができる。また、作ったオリジナル作品は写真や動画でのユーザーに公開することが可能で、ほかのユーザーからの評価やコメントをもらうことができる。コレクションは、ロボットレシピやがくしゅうコース、じゆうせいさくで作った作品を保存するためのメニューで、がくしゅうコースで獲得したバッジなどの学習記録を確認することもできる。