ニュース

UQ、WiMAX 2+の通信制限を大幅緩和

~3日間10GB、速度規制は夜間のみに

UQコミュニケーションズ

 UQコミュニケーションズ株式会社(以下UQ)は、同社の提供する通信サービス「WiMAX 2+」について、運用方法の変更に伴う速度制限の見直しを行ない、2017年2月2日より新運用方針の適用を行なうと発表した。

 UQでは2015年4月より、「3日間で3GB」の通信を行なったユーザーに対し通信速度の制限を導入し、同年5月末より「YouTube 360p動画視聴可能水準」の制限を設けていたが、7月より制限時の通信速度を「YouTube 720p動画視聴可能水準」まで高速化し、より利便性の高い運用方法の決定まで、この暫定運用を行なってきた。

 今回、UQでは改めて運用方法の見直しを行ない、規制対象の通信量を「3日間で10GB」に拡大した。加えて、従来は13時から翌13時まで丸1日の速度制限を行なっていたが、新たに18時頃~翌2時頃までの混雑時間帯のみ制限を行ない、日中については通信規制対象ユーザーであっても制限が課されない形で運用される。

 なお、規制は2時に解除されるが、2時以前より継続して通信を行なっている場合、速度制限も継続されてしまう(最大6時頃まで)ため、その場合は一旦接続を切断し、セッションを切り替えれば制限のない通信が行なえるようになる。

 この新たな運用方針は、2017年1月30日~2月1日の3日間を最初の適用期間として、2017年2月2日より速度制限が適用される。なお、制限時の通信速度は「おおむね1Mbps」となり、YouTubeの360p動画を視聴可能な程度水準であるとしている。

 本制限はAU LTE通信網での通信を含む全体の通信量で計算されるが、AUのLTE通信網における月間7GBまでの制限は本制限と別に発生する。

 UQによると、WiMAX 2+はユーザー毎で通信量の差が大きく、一部のユーザーの通信データがデータ全体の3分の1を占め、特に夜間に大量のトラフィックが発生しており、そのピークに合わせ設備投資を行なってきたが、このままピーク時トラフィックを基準とした設備投資を行なえば、月額4,380円という現状の利用料金を見直す必要があり、一部のユーザーのためのコストを全ユーザーが負担する結果になってしまうという。

 そのため、今回の制限見直しは、料金水準を維持しつつ、制限なしでユーザーが利用できるデータ量を最大化すると共に、ネットワーク利用上の公平性を確保する目的で行うものであると説明している。

【お詫びと訂正】記事初出時、「制限はAUのLTE通信網を利用した通信は含まれない」としておりましたが、正しくは「LTE通信を含めカウントされるが、7GB制限は別に発生する」となります。お詫びして訂正させていただきます。