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PC向け液晶ディスプレイにも「HDR」対応製品が登場
~BenQはAdobe RGB 99%の写真家向け仕様、LGもHDR10対応製品をCES展示
2016年12月15日 17:10
表示できる明るさの幅を拡大し、高いダイナミックレンジで現実に近い写りを実現する「HDR (High Dynamic Range)」に対応した液晶ディスプレイを、BenQが6日(台湾時間)、LGが14日(韓国時間)にそれぞれ投入することを発表した。
HDRは映画などのほか、ゲームでも家庭用ゲーム機で対応タイトルが登場しているおり、NVIDIAやAMDもそれぞれの最新GPUで出力に対応している。
BenQ「SW320」
BenQ「SW320」は、31.5型の4K(3,840×2,160ドット)表示対応液晶ディスプレイ。
10-bit IPSパネルを採用し、Adobe RGBカバー率99%、Rec. 709/sRGBカバー率100%で、DCI-P3に対応した写真家向けの製品。14-bit 3D LUTにより、Adobe RGB/sRGBでDelta E≤2という高い色精度を謳う。
ハードウェアキャリブレーション対応で、バックライトは輝度ムラ補正を搭載する。
特徴的な機能として、異なる入力映像を表示するPIP/PBPモード時に、それぞれを別の色空間で表示させる「GamutDuo」のほか、モノクロ表示モードを備える。
そのほかの主な仕様は、表示色数が10億7,000万色、中間色応答速度は5ms、輝度が350cd/平方m、コントラスト比が1,000:1、視野角が上下/左右とも178度。
入力インターフェイスはDisplayPort 1.4、Mini DisplayPort 1.4、HDMI 2.0。2ポートのUSB 3.0 Hub機能を備える。なお、HDR入力はHDMIとDisplayPortともに対応する。
スタンドは90度のピボット回転対応で、付属の遮光フードはピボット時にも使用できる。
本体サイズは747.2×223.61×502.25~652.25mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10kg(スタンド除く)
LG「32UD99」
LG「32UD99」は、32型の4K表示対応ディスプレイ。「HDR10」規格をサポートし、DCI-P3 95%以上の色域を謳う。
USB Type-Cを搭載し、PCとのケーブルを最低限に抑えられるほか、ベゼルレスデザインを採用する。
製品は2017年1月初頭に米ラスベガスにて開催予定の「CES 2017 (Consumer Electronics Show)」にて、同社ブースで展示が行なわれる予定。
また同社は、同じくCES 2017にて、AMD FreeSync対応のゲーミング34型ウルトラワイド液晶ディスプレイ「34UC99」や、Ultrafine 5K/4K液晶ディスプレイの展示も行なうとしている。