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8K/60Hz、4K/120HzやHDRに対応した「DisplayPort 1.4」

 映像周辺機器の標準化団体であるVideo Electronics Standards Association(VESA)は3月1日(米国時間)、DisplayPortの新規格「DisplayPort 1.4」を発表した。

 2014年9月に発表されたバージョン1.3以来のメジャーアップデートとなり、バージョン1.3から引き続きMulti-Stream Transportをサポート。DisplayPort端子だけでなくUSB Type-CやThunderboltといったインターフェイスからも利用可能となっている。

 DisplayPort端子やUSB Type-Cでは、新たにHigh Dynamic Range(HDR)映像およびHDRメタデータの転送に対応。現在はHDMI 2.0aなどで利用されている「CTA 861.3(旧CEA 861.3)」をサポートし、今度登場する新たなメタデータの転送にも対応可能としている。

 転送帯域はバージョン1.3の最大32.4Gbps(8.1Gbps×4レーン)から変更されていないが、映像ストリームを圧縮転送する「Display Stream Compression(DSC)」をサポートしており、DSC 1.2では、視覚的な損失無しに最大3分の1の容量まで圧縮できるとしている。これにより、USB Type-CやDisplayPort端子経由でHDRディープカラーの4320p(8K)/60Hz、HDRディープカラーの2160p(4K)/120Hzの映像ストリームの転送をサポートした。

 音声ストリームは、最大サンプルレート1,536kHz、最大チャンネル数32chの転送に対応し、既知の音声フォーマット全てをサポートするとしている。

(佐藤 岳大)