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Windows 10 Creators Updateで実装される、よく連絡する人とすぐに連絡できる機能

右下によく連絡する人のアイコンを常時表示し、そこにファイルをドラッグ&ドロップをするだけで共有できる

 この記事では、米Microsoftが26日(現地時間)に開いたWindows 10イベントで紹介された、2017年始め頃に提供予定の大型アップデート「Creators Update」の3D以外の機能についてお伝えする。

 Microsoftがユーザーとほかのユーザーのコミュニケーションを分析したところ、1人のユーザーは多数の友達や家族を抱えているが、毎日のように“よく連絡する人”は限られた数であることが分かったという。そこでCreators Updateでは、この“よく連絡する人”と“すぐに連絡できる”機能を実装した。

 その実装方法は大胆かつシンプルだ。タスクバーのタスクトレイの左側に、よく連絡する人のアイコンを置くようにしたのだ。

 例えば仕事のよく連絡する同僚の場合、仕事に関連するファイルの共有が多数を占めることになるが、そのファイルをタスクバーの顔アイコンにドラッグ&ドロップするだけで、その人にファイルを送れるようになるわけだ。

ファイルを人のアイコンにドラッグ&ドロップをすると、ファイルを送信できる

 この機能がユニークな点は、複数存在する連絡手段をユーザー別にまとめているところ。例えば標準ではSkypeとメール機能を統合しており、ファイルの送信はSkype経由でもメール経由でも送ることができる。サードパーティ製のソフトが対応すれば、その連絡手段を選ぶこともできる。

 これによって、ユーザーにとって一番都合のいい方法で連絡が取れる。特に、メールは自動的に振り分けられるため、例えば相手がWordやExcelのファイルをメールで送った後に、Skypeで「メールを送ったよ」という通知をされた場合、全てこの右下のアイコンからすぐにアクセスできる。つまり、重要なメールが大量のメールに埋もれてしまうことを防げるわけだ。

 また、アプリ内の共有でも、よく連絡する人のアイコンが表示されるようになった。

 これまで人とのコミュニケーション手段はアプリが中心だったわけだが、Creators Updateによって人が中心になったとも言え、本来あるべき人と人のコミュニケーションの姿を実現した機能と言えるだろう。

“メールを送ったよ”というSkypeメッセージを確認したら……
すぐにメールを読むことも可能
このように、その人から来るメールはまとめられている
シンプルに顔文字を受信することもできる

 このほかイベントでは、ゲームにフォーカスした解説もなされた。ゲーム中Windows+Gキーでアクセスできる「ゲームバー」は、これまでゲームプレイ画面を録画する「Game DVR」機能が搭載されていたのだが、新たにゲームのライブストリーミングサービス「Beam」への配信機能を統合した。

 Xbox Liveでは、ユーザーがアリーナを使い自分でトーナメント戦イベントを開催できるようになった。また、Xbox One SではCreators Updateにより、サラウンドフォーマットDolby Atmosに対応することが発表された。

ゲームバーへBeamへの配信機能が実装される
Xbox Liveのアリーナを使い、カスタムのトーナメント戦イベントを作成できる
Xbox One SはCreators Updateにより、Dolby Atmosに対応する