やじうまミニレビュー

モバイルモニタースタンドを試したら、ツイ廃専用PCが爆誕した

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
NORSMICモニタースタンド

 先日、モバイルモニターのスタンドが数製品登場したことについて書いたのだが、このうちNORSMICからレビュー用サンプルが届いたので、簡単にレビューをお届けしよう。

 前回の記事でもお伝えしたが、モバイルモニターは基本的に設置方法が限られている。そのため在宅勤務などで使おうとすると何かと置き方に困ったりするのだが、モバイルモニターより小さいタブレットを想定したスタンドではうまく固定できなかった。そういった中、モバイルモニターに対応するスタンドがぼちぼち出始めた。

 NORSMICの製品は、汎用ではなく、同社製15.6型モバイルモニター「NORS-Z1-3」のみを対象としたモデル。しかし、固定はバネで挟む方式のため、22cmまでのものであれば挟めてしまう。筆者手持ちの15.6型は無理だったが、タブレットや、13型/14型のモデルは問題なく装着できた。

 本体は930gとそこそこ重量感があり、ホワイトのベースとアルミニウムシルバーのポールで、デザインは悪くない。ヒンジは360度スイベルと180度のチルトに対応しているため自由度は高い。ネジ止め(六角レンチ使用)は底面のみで、残りは適度なテンションがかかっているため、力任せに調節する。

 ただ、ヒンジの部分まで最低でも300mm程度はあるのは注意したい。ここからさらに+170mm高くすることはできるので、高くするニーズには応えられるが、低くするのは不可能だ。つまり、ノートPCのモニターと並べて使うのには不向きだが、逆にノートPCのディスプレイの上にモニターを積む、モバイルモニターを普通のモニターのような高さで使う用途には適している、ということだ。

モニターを装着するところはプラスチック製で、万が一モニターをぶつけても傷がつきにくい。昇降や回転など可動部はネジ止め式ではなく、すべて力任せ
13型モニターを取り付けたところ。かなり高い位置に留まることが分かる
一番低くした状態でも、13型ノートPCの液晶よりは高い位置に来る
比較的窮屈なPCラックでも、ノートPCの背面に設置できる
モバイルモニターは、ACコードなどがなく、USB Type-Cケーブル1本で済むのでとても利便性が高く、スマートに設置できる
小型デスクトップPCとの相性も抜群。無線/Bluetoothキーボードやマウスを使えばすごくスッキリした見た目になる
ワープロ専用なら縦置きにしても良い

 あるいは自由にピボットできる機構を活かして、あえてモバイルモニターを縦置きで使ってもいい。今回、AliExpressで購入した32:9の14型ウルトラワイドモニターを挟んで、ピボットした状態で使ってみたが、Twitterのタイムラインを追う「ツイ廃」に適したフォルムになった。

 このモニター、背面には75mmピッチのVESAマウントホールがあり、小型PCを装着できる。試しにBeelinkの「SER 4」を装着してみたところスッキリ収まってしまった。なお、横置きだとPC部が重くバランスが悪くなり、ホールドする部分のバネのテンションが足りず開いてしまう。そこでバネに負荷がかからない縦置きにした。ツイ廃専用液晶ならぬ、ツイ廃専用PCの誕生である。

やってしまったツイ廃専用(?)PCシステム
AliExpressで購入したこの横長モニターには、なぜか背面に75mmピッチのVESAマウントホールがある。NUCサイズのPCなら固定しておける
この液晶はタッチにも対応しているので、ノートPCで別の作業をしている傍ら、Twitterのタイムラインを追える

 ただ、“真のツイ廃”にこの写真を見せたところ、TweetDeckでのマルチライン表示に向かない縦長液晶はダメだそうだ。沼は深い。