PC短評
4万円台でペン対応の12型2in1「CHUWI UBook X」
2020年8月18日 06:50
CHUWIの「UBook X」は、直販サイトで399ドルから用意されているペン対応の2in1だ。日本からも注文可能となっている。今回サンプル機をお借りできたので、簡単にレポートしていきたい。
UBook XはU字型のキックスタンドを備えた12型の2in1。タブレット単体では399ドルだが、着脱可能なキーボードつきのタイプカバーを同時購入すると429ドル、スタイラス「HiPen H6」を同時購入しても459ドルと、比較的リーズナブルな価格帯である。
最大の特徴は2,160×1,440ドット表示対応、つまりアスペクト比3:2の12型液晶を備えている点。とくに縦方向は一般的なフルHD(1,920×1,080ドット)と比較して360ドットも多いため、ツールバーが横に並ぶようなMicrosoft Officeのようなビジネスアプリの使用に向いている。この多い情報量と視野角が広いIPSパネルと相まって、視力の面で問題がなければ、文書作成などが快適に行なえそうだ。
加えてU字型のキックスタンドは、本体を145度倒した状態で使える。先述の別売りのHiPen H6は4,096段階の筆圧レベルもサポートしているため、簡単なメモ書きから、絵の下描きまで使えそうな雰囲気である。
ただCPUはGemini Lake世代のCeleron N4100と非力で、この高解像度液晶を駆動するのに苦労している印象はある。というのも、Windows 10のUIを含めて全般的な動作はややもっさりしているからだ。とはいえ、メモリは8GB、ストレージは256GBと実用十分な容量であるため、CPU性能は低いものだと割り切れば、それ以外は気にならないのも確かだ。
本製品はファンレス駆動で騒音は一切ない。また、Celeron N4100の低発熱と12型という比較的大きな筐体を採用しているため、使用中熱が気になることはなかった。なお、本機はモダンスタンバイ非対応のためサスペンドからの復帰がやや遅く、一般的なタブレットとは使い勝手がやや異なる点は注意したい。
キックスタンドつきの2in1は、本体単体で自立可能なためスペースをとらず、使い勝手は良い。性能についてはもう一息ほしいところだが、Webブラウザを使ったクラウドでの作業が中心ならば選択肢に入れておいて損はないだろう。
