PC短評

GeForce GTX 1050搭載で実売13万円前後のゲーミングノート「Nitro 5 AN515-54-A58G5」

Nitro 5 AN515-54-A58G5

 日本エイサーの「Nitro 5 AN515-54」シリーズは15.6型フルHD解像度、144HzのIPS液晶ディスプレイを搭載し、エントリー~ミドルレンジのGPUを搭載して価格を抑えたゲーミングノート。

 今回評価したのは下位モデルとなる「AN515-54-A58G5」で、CPUにCore i5-9300H(2.4GHz、最大4.1GHz、ビデオ機能内蔵)を搭載、GPUはGTX1050(3GB)を内蔵し、価格を実売13万円前後に抑えている。

 本体内蔵のCPUやGPUの情報がモニタリングできる専用ソフト「NitroSense」を搭載、テンキーの一部に本ソフトを起動する専用のNキーを搭載するのが特徴。NitroSenseにより、CPU/GPUの発熱量モニタリングやファン速度の制御、Windowsキーの無効化、キーボードのバックライト制御などが行なえる。

 そのほかのおもな仕様は、メモリがDDR4 8GB、ストレージは1TB HDDを搭載。インターフェイスはUSB 3.0×2(うち1基は電源オフUSB充電機能付き)、USB 3.1(Type-C)、USB 2.0、HDMI出力、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、HD対応Webカメラ、音声入出力などを備える。

 電源入力は付属の135W ACアダプタを利用。バッテリ駆動時間は約8時間。本体サイズは363.4×255×25.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.19kg。

 テンキー搭載の大型ゲーミングノートPCで、実売13万円前後のコスパは魅力的だと言えるだろう。パフォーマンスもハイエンドのゲーミングノートと比べれば劣るが、比較的低スペックでも動作するようなMMORPGなどの専用機としてなら十分に活躍が期待できる。

 また、CPUやGPUの状態をモニタリングできるNitroSenseがあるので、PCが不調なときに、CPUやGPUの温度を確認したり、ファン速度を確認できるのは、トラブル切り分けの1つとしてありがたい機能と言える。ド派手に明るいキーボードバックライトの艶やかな煌めきを楽しみたい人にも、おすすめできる1台だ。

右側面にはDC IN、USB 2.0、音声入出力端子を備える
左側面にはGigabit Ethernet、HDMI出力、USB 3.1(Type-C)、USB 3.0×2を搭載。右側の端子のみ電源オフUSB充電機能を備える
天面。ヒンジ部は赤色で「NITRO」のロゴ掘りこまれている
底面部。冷却用のスリットが広く取られている
背面部。同社独自の冷却機能「Acer CoolBoost」を搭載し、内部の2基のファンで本体を冷却し、背面部から熱を排出する
液晶最大輝度
液晶最低輝度
15.6型IPS液晶のため、視野角は広め
テンキー付き日本語キーボードを搭載。本製品はテンキー部が独自のレイアウトで、0キーが小さくなっており、その空いた部分に右カーソルが出っ張っている
キーピッチは約19㎜
NumLockキーが右に寄せられており、変わりに同社独自のNキーを搭載。Nキーを押すことで内蔵のCPU/GPUのモニタリング専用ソフト「NitroSense」が起動する
ファンクションキーのレイアウトも同社独自の作りとなっており、F9/F10にはキーボードバックライトの強弱が割り当てられている
「NitroSense」を起動するとCPUやGPUの温度の状態がモニタリングできるほか、CPUやGPUのファン速度などが確認できる
「NitroSense」からキーボードのバックライトのパターン設定なども行なえる
PCMark 10のスコアは3,826
3DMarkのSky Diverは18,347で、内蔵グラフィックスと比べると高い