CHUWIの「LapBook Plus」は、3,840×2,160ドット(4K)表示対応の15.6型液晶を備えたノートPCだ。海外のECサイトを中心に予約が開始しており、実売価格は5万円前後となっている。
本機の最大の特徴はなんと言っても4K表示に対応した15.6型液晶ディスプレイである。HWiNFO64の情報によると、採用パネルはBOE製の「NV156QUM-N32」となっている。実際にYouTubeで4K動画などを視聴してみたが、緻密で鮮やかであり、5万円台のノートPCとしては文句なしの品質だった。
SoCはノートPCとしてはめずらしく組み込み向けのAtom x7-E3950を搭載。4コアあるものの最大動作クロックが2GHzと高くないため、性能は低い部類である。そのほかメモリは8GB、ストレージは256GB SSD、OSはWindows 10 Homeとなっている。
インターフェイスはUSB 3.0、USB 2.0、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、Mini HDMI出力、microSDカードスロット、200万画素Webカメラ、音声入出力などとなっている。
バッテリは36.5Whで、駆動時間は最長9時間。本体サイズは359×249×15.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.53kgなどとなっている。
ベンチマーク結果のとおり、高い性能は望めず、液晶が唯一の取り柄とも言える一点豪華主義のPCだが、ファンレス駆動であるほか、キーボードの静粛性も高く、静かな場所で使用するのに向く。家族がいる環境における深夜時間帯のWebブラウジングや4K動画視聴、文書/スプレッドシート作成に役立てられそうなPCである。
右側面はmicroSDカードスロット、音声入出力、USB 2.0。最薄部は6mmで、15.6型としてはかなり薄い部類に入る 左側面はDC入力、USB 3.0、Mini HDMIを搭載。インターフェイスはほぼ最小限クラスだ 4K解像度を誇る液晶ディスプレイはBOE製。色域はsRGB 100%とされている。panelookの情報によればコントラスト比は1,300:1、応答速度は30ms、輝度は300cd/平方mなどとされている。なお、製品情報ではHDR対応が謳われているが、残念ながらAtom x7-E3950の内蔵GPUではHDRコンテンツ再生をサポートできない キーボードはテンキー付き。キー間隔が統一されているためやや戸惑うが、キーストロークも十分で、静粛性に優れている。深夜の利用でもタイピング音が気にならないのは良い キーピッチは19mmのフルピッチなので、窮屈に感じることはまずないだろう 本体重量は実測1,507gと、公称値の1,520gよりわずかに軽かった 付属のACアダプタは12V/3A出力タイプ。PSEを取得していないのが残念ではある 本体底面。M.2 SATA SSD装着用のカバーが用意されている 本体色はCHUWIの2019年製品共通のガンメタル(ただAeroBookよりは薄め)。金属筐体のため質感は高い 本体内部は空きスペースが目立つ。重量さえ気にしなければ2倍のバッテリは積めたことだろう。なお、M.2 SATAスロットは1基空いており、ユーザーによる増設が可能 PCMark 10のスコアは1,200とエントリーの域を出ない。SATA SSDを採用しているためリード自体は高速だが、CPUの最高クロックが2GHzのため処理が追いついておらず、通常のWindows操作でもWebブラウジングでも若干もたつきを感じる GPUはApollo Lakeのフルスペックである18EUを搭載しているほか、2,133MHzのDDR4メモリをデュアルチャネルで搭載しているため、3DMark Sky Diverのスコアは1,878とやや高めだ