PC短評
快適に打てるキーボード搭載の12.5型ノートPC「VersaPro UltraLite タイプVH VH-4」
2019年3月19日 06:00
NECの「VersaPro UltraLite タイプVH VH-4」は、キーボードの横側をスリムベゼル化して幅約280mmのワイドキーボードを新らたに搭載した12.5型のモバイルノートだ。
ワイドキーボードはキーピッチが18.7㎜、キーストローク1.4㎜で、使用頻度の高いキーサイズを現行機比110%に大型化したほか、「Ctrl」キーを左右に配置したり、「Fn」キーの位置を右側から左端に移動するなど、使いやすさを追求したとしている。
おもな仕様は、CPUに第8世代Coreプロセッサ、Core i5-8200Y(1.3GHz、ビデオ機能内蔵)、Core m3-8100Y(1.1GHz、同)、またはCeleron 3965Y(1.5GHz、同)のいずれかを搭載。メモリは4GBまたは8GB、ストレージが128GB/256GB/512GB SSD(256GB/512GBは暗号化機能付き)、液晶が1,920×1,080ドット表示対応12.5型IPS、OSはWindows 10 Pro。今回評価したモデルはCore i5-8200Y搭載、メモリ8GB、512GB SSD搭載モデルとなる。
電源入力は、USB Type-Cによる電源供給を採用。インターフェイス類はすべて背面に集中しており、両側面にはなにもないスッキリしたデザインを採用。USB 3.0(Type-C)、USB 3.0×2、HDMI出力、SDカードスロット、音声入出力、Gigabit Ethernetを備える。
Gigabit Ethernetは格納型端子を採用し、利用時に引き出して使用できる。ちなみにこの部分はメイン基板と分離されており、故障時容易に修理できるのが特徴だ。オプションではこのほか、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、720p対応Webカメラなどの有無が選択できる。
セキュリティ機能は電源ボタンに指紋センサーを内蔵可能なほか、同社の顔認証セキュリティソフト「NeoFace Monitor」が利用可能。
バッテリ駆動時間は約8.2~13.8時間。本体サイズは289×196×17mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約917g。
PCMark 10による性能計測では、最近のIntel CPU搭載モデルと同様Rendering and Visualization Scoreが取得できていないため、Digital Content Creationにおける評価が下せないが、EssentialsおよびProductivityの結果を見るかぎり、Core i5 Yプロセッサとしては平均的なスコアだ。
旧モデルと比較して着実な進化を遂げており、キーボードの改良により使い勝手が向上したのはうれしいポイント。性能的も十分で、オフィス内で普段使うビジネスPCに好適だろう。