PC短評

快適に打てるキーボード搭載の12.5型ノートPC「VersaPro UltraLite タイプVH VH-4」

VersaPro UltraLite タイプVH VH-4

 NECの「VersaPro UltraLite タイプVH VH-4」は、キーボードの横側をスリムベゼル化して幅約280mmのワイドキーボードを新らたに搭載した12.5型のモバイルノートだ。

 ワイドキーボードはキーピッチが18.7㎜、キーストローク1.4㎜で、使用頻度の高いキーサイズを現行機比110%に大型化したほか、「Ctrl」キーを左右に配置したり、「Fn」キーの位置を右側から左端に移動するなど、使いやすさを追求したとしている。

 おもな仕様は、CPUに第8世代Coreプロセッサ、Core i5-8200Y(1.3GHz、ビデオ機能内蔵)、Core m3-8100Y(1.1GHz、同)、またはCeleron 3965Y(1.5GHz、同)のいずれかを搭載。メモリは4GBまたは8GB、ストレージが128GB/256GB/512GB SSD(256GB/512GBは暗号化機能付き)、液晶が1,920×1,080ドット表示対応12.5型IPS、OSはWindows 10 Pro。今回評価したモデルはCore i5-8200Y搭載、メモリ8GB、512GB SSD搭載モデルとなる。

 電源入力は、USB Type-Cによる電源供給を採用。インターフェイス類はすべて背面に集中しており、両側面にはなにもないスッキリしたデザインを採用。USB 3.0(Type-C)、USB 3.0×2、HDMI出力、SDカードスロット、音声入出力、Gigabit Ethernetを備える。

 Gigabit Ethernetは格納型端子を採用し、利用時に引き出して使用できる。ちなみにこの部分はメイン基板と分離されており、故障時容易に修理できるのが特徴だ。オプションではこのほか、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、720p対応Webカメラなどの有無が選択できる。

 セキュリティ機能は電源ボタンに指紋センサーを内蔵可能なほか、同社の顔認証セキュリティソフト「NeoFace Monitor」が利用可能。

 バッテリ駆動時間は約8.2~13.8時間。本体サイズは289×196×17mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約917g。

 PCMark 10による性能計測では、最近のIntel CPU搭載モデルと同様Rendering and Visualization Scoreが取得できていないため、Digital Content Creationにおける評価が下せないが、EssentialsおよびProductivityの結果を見るかぎり、Core i5 Yプロセッサとしては平均的なスコアだ。

 旧モデルと比較して着実な進化を遂げており、キーボードの改良により使い勝手が向上したのはうれしいポイント。性能的も十分で、オフィス内で普段使うビジネスPCに好適だろう。

右側面に端子類は備えていない
左側面にも端子類は備えず両側面がスッキリしている
背面には格納型のGigabit Ethernet、音声入出力、USB 3.0×2、HDMI出力、SDカードスロット、ACアダプタ接続ポート兼用のUSB 3.0(Type-C)を備える。
液晶最大輝度
液晶最低輝度
IPS液晶のため、視野角は広め
日本語配列キーボードはキーサイズを大型化したワイドキーボードを採用
キーピッチは約18.7㎜
キーボードの横側をスリムベゼル化することでキーボードで使用する面積を拡大している
本体重量は約912g
ACアダプタは約234g
天面はシンプルなデザイン。金属製の質感が心地よい
底面、利用者の位置に近い手前側に内蔵スピーカーを配置する
Gigabit Ethernetは使用しないときは格納しておき、使用時に引き出して使用できる
電源はUSB Type-Cを採用、SDカードスロットも備える
電源ボタンに指紋センサーを内蔵可能
PCMark 10を実行してみたが、「Digital Content Creation」の「Rendering and Visualization Score」のテストが正常に動作せず、トータルスコアが0になってしまった。