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Macデビュー前に知っておきたい!WindowsとMacのキー操作は何が違う?
2024年9月18日 09:36
Windows PCからMacへスイッチしたときに悩みがちなのが、キーボードの違いです。Windows PCでこれまで当たり前のように行なっていた操作をMacでどのように行なえばいいのか? そこで本記事ではWindows PCとMacのキーの違いや、主要なキー操作の違いを分かりやすくまとめました。
キー配列の違いを知ろう
Windows PCとMacの日本語キーボードを比較すると、アルファベット、かな、記号、数字のキー配列は大きく変わりません。一方で大きく異なるのは、主にスペースバー周辺に配置されている「修飾キー」と呼ばれるキー群です。
たとえば、Windows PCの[Windows]キーはMacに存在せず、代わりに[command]キーと呼ばれる特別なキーが存在します。また、Windows PCの[Alt]キーや[Ctrl]キーは、Macでは[option]キーや[control]キーに該当し、キーボード上の位置も異なります。
さらに、最近のMacでは[tab]キーや[shift]キー、[return]キー、[delete]キーに記号が印字されているのみで、パッと見ただけでは何のキーなのかが分かりづらくなっています。
そこで、まずWindows PCとMacで異なるキーを表にまとめました。Windows PCとMacの「デリート」キーは呼び名は同じだが実行される操作が異なるため、そうした点も合わせて確認しましょう。
キーを押した時の動作 | Windows | Mac |
---|---|---|
カーソル左側の文字を削除 | BackSpace | delete[⌫] |
カーソル右側の文字を削除 | Del | fn+delete[⌫] |
改行または変換候補の確定 | Enter | return[⏎] |
半角英数と日本語入力の切り替え | 半角/全角 漢字 | 英数 かな |
タブコードを入力 | Tab | tab[⇥] |
大文字入力の固定または日本語入力内でのひらがなモードと英数字モードの切り替え | CapsLock/英数 | ⇪ |
他キーと組み合わせたショートカット操作の実行 | Ctrl | command[⌘] option[⌥] control[∧] |
ファンクションキーと機能キーの切り替え | Fn | fn |
スタートメニューの表示 | Windows | なし |
入力した文字を全角または半角カタカナに変換 | 無変換 | なし |
空白コードの入力または日本語入力内での入力文字変換 | Space/変換 | space |
右ボタンメニュー(コンテキストメニュー)の表示 | アプリケーション | なし |
他キーと組み合わせてカタカナ、ひらがな、ローマ字入力の切り替え | カタカナひらがな ローマ字 | なし |
ファンクションキーの違いにも注意
Windows PCとMacではファンクションキーを押したときに実行される操作も異なります。たとえば、Windows PCでは各アプリを利用しているときに[F1]キーを押すと「ヘルプを表示」できますが、Macでは同様の操作は行なえません。
どのような操作がファンクションキーに割り当てられているかは利用するアプリケーションによって異なりますが、Windowsと同じように動作しない場合があることを覚えておきましょう。
なお、Macでもキーボード最上段にあるキーはファンクションキーとしてだけでなく、「機能キー」としても動作するように初期設定されています。そのため、通常のファンクションキーとして利用する場合は[fn]キーを一緒に押下する必要があります。
また、[fn]キーを押さずにファンクションキーとして動作させたい場合は、「システム設定」からあらかじめ設定を変更しておきましょう。「システム設定」の[キーボード]の「入力ソース」欄にある[編集]をクリックし、[日本語 - ローマ字入力]もしくは[日本語 - かな入力]で[Windows風のキー操作]をオンにしたとき、[F8]キーは半角カタカナに変換の操作になります。
キー | Windowsでキーを 押したときの動作 | Macでキーを 押したときの動作 |
---|---|---|
F1 | ヘルプを表示 | - |
F2 | ファイルやフォルダの名前変更 | - |
F3 | 検索 | - |
F4 | ウィンドウのアドレスバーを表示/直前の操作の繰り返し | - |
F5 | ブラウザの更新 | - |
F6 | ひらがなに変換 | ひらがなに変換 |
F7 | カタカナに変換 | カタカナに変換 |
F8 | 半角カタカナに変換 | 半角カタカナに変換 |
F9 | 全角アルファベットに変換 | 全角アルファベットに変換 |
F10 | 半角アルファベットに変換 | 半角アルファベットに変換 |
F11 | ウィンドウの全画面表示 | デスクトップを表示 |
F12 | 名前を付けて保存 | 名前を付けて保存 |
Windowsのキー操作をMacで実行しよう
Windows PCとMacのキーボードの基本的な違いを理解したら、次に覚えておきたいのがキーボードショートカットです。Windows PCとMacでは修飾キーの違いがあるため、コピーやペーストといった操作を行なううえでも利用するキーのコンビネーションが異なります。
また、Windows PCでは当たり前のように行なっていたキーボードショートカットが利用できない場合もありますので注意しましょう。
ここでは「テキスト操作」「ファイル/ブラウザ操作」「デスクトップ操作」「カーソル操作」「画面キャプチャ」「その他の操作」というカテゴリごとに主なキーボードショートカットをまとめましたのでチェックしてみてください。
キーを押した時の動作 | Windows | Mac |
---|---|---|
カット | Ctrl+X | command[⌘]+X |
コピー | Ctrl+C | command[⌘]+C |
ペースト | Ctrl+V | command[⌘]+V |
取り消し | Ctrl+Z | command[⌘]+Z |
やり直し | Ctrl+Y | shift[⇧]+command[⌘]+Z |
履歴ペースト | Windows+V | - |
コピーやペーストなどのテキスト操作は、[Ctrl]キーを[command]キーに置き換えることでMacでも実行できます。履歴ペーストの機能はMacにはないので、別途ユーティリティソフトなどを使う必要があります。
キーを押した時の動作 | Windows | Mac |
---|---|---|
保存(上書き) | Ctrl+S | command[⌘]+S |
保存(別名) | Shift+Ctrl+S | shift[⇧]+command[⌘]+S |
印刷 | Ctrl+P | command[⌘]+P |
エクスプローラー (Finder)表示 | Windows+E | command[⌘]+N |
ウィンドウ切り替え | Alt+Tab | command[⌘]+tab[⇥] |
ウィンドウを閉じる | Ctrl+W | command[⌘]+W |
ウィンドウの最大化 | Windows+↑ | fn+F |
ウィンドウの最小化 | Windows+↓ | command[⌘]+M |
タブ切り替え | Ctrl+Tab | control[∧]+tab[⇥] |
戻る | Alt+← | command[⌘]+[ |
進む | Alt+→ | command[⌘]+] |
ファイルやブラウザの操作も[Ctrl]キーを[command]キーに置き換えるのが基本です。ただし、一部の操作は別のキーを用いることで実行できます
キーを押した時の動作 | Windows | Mac |
---|---|---|
すべてのウィンドウ最小化 | Windows+D | fn+F11 command[⌘]+F3 |
アクティブ以外のウィンドウ最小化 | Windows+Home | - |
ピン止めアプリ起動 | Windows+数字 | - |
仮想デスクトップ作成 | Windows+Ctrl+D | - |
仮想デスクトップ移動 | Windows+Tab | - |
仮想デスクトップを閉じる | Windows+Ctrl+F4 | - |
デスクトップ表示切り替え | Windows+Ctrl+→ Windows+Ctrl+← | control[∧]+→ control[∧]+← |
Windowsではデスクトップや仮想デスクトップの操作はキー操作できますが、Macだとキー操作だけでは難しいものもあります。[F3]キーを押してMission Controlの画面を表示してから[+]をクリックして仮想デスクトップを追加したり、[control]+[→]や[control]+[←]でデスクチップの表示を切り替えたりできます。
キーを押した時の動作 | Windows | Mac |
---|---|---|
テキストの先頭 | Ctrl+Home | command[⌘]+↑ |
テキストの末尾 | Ctrl+End | command[⌘]+↓ |
行の先頭 | Home | command[⌘]+← |
行の末尾 | End | command[⌘]+→ |
前の単語の先頭 | Ctrl+← | option[⌥]+← |
次の単語の末尾 | Ctrl+→ | option[⌥]+→ |
Windowsの「メモ帳」やMacの「テキストエディット」といったテキストエディタでのカーソル操作は、このようなキー操作で行なえます。
キーを押した時の動作 | Windows | Mac |
---|---|---|
静止画キャプチャ | Windows+Shift+S | shift[⇧]+command[⌘]+5 |
画面全体静止画キャプチャ | Windows+PrtScr | shift[⇧]+command[⌘]+3 |
動画キャプチャ | Windows+Alt+R | shift[⇧]+command[⌘]+5 |
画面キャプチャ(スクリーンショット)に関して、WindowsとMacではキー操作だけではなく、挙動も大きく異なります。たとえば、静止画キャプチャはWindowsではキャプチャした画像はクリップボードに保存されますが、Macだとファイルに保存されます。画面全体静止画キャプチャはWindowsでは画面全体をキャプチャして「ピクチャ」→「スクリーンショット」フォルダにファイルで保存されますが、Macの場合は画面全体をファイルでデスクトップに保存されます。
キーを押した時の動作 | Windows | Mac |
---|---|---|
ロック | Windows+L | control[∧]+command[⌘]+Q |
アプリの強制終了 | Control+Alt+Del | option+command+esc |
(ファイルやフォルダの) 名前の変更 | F2 | return[⏎] |
検索 | Ctrl+F Windows+Q | command[⌘]+F command[⌘]+スペース |
絵文字パネル表示 | Windows+.(ピリオド) | fn+E |
メニューバーに移動 | Alt | control[∧]+fn+F2 |
操作ウィンドウを変更 | Alt+Space | control[∧]+fn+F4 |
そのほか、Windowsで利用することの多いキーボードショートカットのMacでの実行方法です。
ここまで紹介したキーやキー操作の違いを一通りマスターすれば、Windows PCからスイッチした人でもMacをある程度スムーズに使いこなせるようになるでしょう。
AppleのWebサイトで公開されている「Macのキーボードショートカット」も役立ちますので、ぜひ一度チェックしてみてください。