最新液晶ディスプレイ ピックアップ

ナナオ「FlexScan SX2262W」




FlexScan SX2262W
液晶サイズ22型
パネル方式VA方式
表示解像度1,920×1,200ドット
アスペクト比16:10
画素ピッチ0.247×0.247mm
表面処理ノングレア
バックライト方式冷陰極管
応答速度黒白黒 12ms/中間色 6ms
コントラスト比1,000:1
視野角上下/左右とも178度
輝度280cd/平方m
表示色DisplayPort:約680億色中約10億7,374万色
DVI:約680億色中約1,670万色
走査周波数水平:31kHz~76kHz
垂直:49~86Hz(アナログ)
   59~61Hz(デジタル)
チルト角度上30度
高さ調節最大174mm
スイーベル左172度/右172度
ピボット機能あり
入力端子DisplayPort(HDCP対応)×1
DVI-I(HDCP対応)×2
USB 2.0×1
出力端子USB 2.0×2
スピーカーなし
VESAマウント対応
電源内蔵
消費電力最大90W、標準45W
付属品DVI-Dケーブル
DVI-I-ミニD-Sub15ピンケーブル
USBケーブル
電源ケーブル
ユーティリティディスク
本体サイズ511×240.5~256×347.5~521.5mm(幅×奥行き×高さ)
重量約9.6kg

 ナナオの液晶ディスプレイ「FlexScan LCD」シリーズの最新モデルとなる「FlexScan SX2262W」は、22型ながら1,920×1,200ドットの高精細表示に対応するとともに、Adobe RGBカバー率95%の広色域パネルを採用する、画像処理などの用途をターゲットとした表示品質に優れる製品だ。価格はオープンプライスで、直販価格は69,800円。

●本体デザイン

 本体デザインは、FlexScanシリーズおなじみの、直線的でスクウェアなデザインを採用している。ベゼルは十分に狭額で、特に目立つ装飾もないため、画面に集中できる環境が整っている。

 本体サイズは、511×240.5~256×347.5~521.5mm(幅×奥行き×高さ)。液晶本体部分は511×333mm、サイズが22型ということもあって、1,920×1,200ドット表示に対応する液晶ディスプレイとしてはかなりコンパクトだ。本体部の奥行きは85mmと、LEDバックライトを採用する製品に比べる厚いが、冷陰極管バックライト採用製品として特に分厚いということはない。

 スタンドは、チルト調節、高さ調節、スイベル、ピボット機構を備える「FlexStand」を採用。チルト角は30度、高さ調節は174mm、スイベルは左右それぞれ172度と、どれも調節の幅が大きく確保されている点や、縦回転のピボット機構に対応している点が大きな特徴だ。また、後方に10度ほど傾いたアームによって、円形かつ小型の底面部でも優れた安定度を実現している。それぞれの調節は適度な力で行なえ、ぐらつきも小さい。

 電源ボタンやOSD操作用のボタンは、他モデル同様、液晶画面下ベゼル中央付近に並べられている。ボタンが全て横に並んでいるため、やや操作しづらい部分もあるが、後述するように、OSDメニュー操作時にはボタン部分に操作ガイドが表示されるようになったため、従来モデルと比較すると操作性は向上している。

●液晶パネル

 1,920×1,200ドット表示対応の、22型ワイド液晶を搭載。パネルの方式はVA方式で、Adobe RGBカバー率95%の広色域パネルを採用。応答速度は黒白黒16ms、中間色8ms。視野角は、上下/左右とも178度と広く、画面を見る角度が多少変化しても色合いの変化は全く感じられない。バックライト輝度は280cd/平方mと、このクラスの製品としてはやや低いが、問題のないレベルを確保。もちろん、輝度ムラは一切感じられない。パネル表面は非光沢処理が施されている。

●接続端子

 映像入力端子は、DisplayPort(HDCP対応)×1系統、DVI-I(HDCP対応)×2系統の全3系統が用意される。スピーカーは搭載されておらず、音声入出力端子も用意されていない。

 映像入力端子は、液晶背面に下向きに取り付けられているが、ピボット機構を利用することで、設置後でもケーブルの着脱は比較的容易に行なえる。また、FlexStandのアーム後方にはケーブルを束ねるガイドが取り付けられており、ケーブルを目立たないように後方でまとめることが可能だ。

 映像入力以外に、USB 2.0のアップストリームポートが1ポートと、ダウンストリームポートが2ポート用意されており、USB Hubとして活用できる。USBダウンストリームポートは本体左側面に用意されており、機器の着脱が行ないやすいよう配慮されている。

●OSD

 SX2262WのOSDメニューは、従来までのFlexScanシリーズに搭載されているOSDメニューとは構成が大きく変更されている。従来のOSDメニューでは、機能アイコンが一覧表示されたメインメニューから目的の項目を選択してサブメニューが開くというものだったが、SX2262WのOSDメニューでは、機能アイコンが縦に並び、その横にサブメニューが常に表示されるという構成となった。これによって、従来よりも機能の把握がしやすくなっている。

 また、OSDメニューを表示させた場合に、操作ボタン部に操作ガイドが表示されるようになった。FlexScanシリーズでは、操作ボタンが横1列に並んでいるものがほとんどで、OSD操作時に操作に戸惑うことも多かったが、SX2262Wではボタンの押し間違いが大幅に減り、操作性は大きく向上している。ちょっとした配慮ではあるが、大いに歓迎できるポイントと言っていいだろう。

●画質

 SX2262Wは、EIZOブランドの液晶ディスプレイの中で「スタンダードモニター」という位置付けではあるが、Adobe RGBカバー率95%の広色域パネルを採用する、グラフィックス用途をターゲットとした製品ということもあり、その表示品質はかなり優れている。搭載されている独自の映像処理チップによって、16bitの内部演算処理と12bit LUTが実現されており、約680億色中から表示色が選択されるようになっている。実際に映像を表示しても、階調飛びや階調潰れなどの乱れのない、非常に高品質な映像表示が確認できた。もちろん、中央部と周辺部との輝度ムラも全くといっていいほど感じられないし、VAパネルを採用しているため、視野角が多少変わっても色合いの変化を感じることもない。パネルサイズが22型ということで、表示される文字やアイコンなどはやや小さく感じるが、文字などの視認性に問題を感じるレベルではない。

 応答速度は、中間色6ms、黒白黒12msと、特別高速というわけではなく、高速描画のゲームなどではやや残像を感じる場合もある。ただ、それもシビアに映像を見た場合に感じる程度で、通常は特に問題になることはない。ゲームや動画などの用途でも、残像はそれほど感じずに利用できると考えていいだろう。

 EIZOブランドの液晶ディスプレイには、映像のプロ用途をターゲットとした「ColorEdge」シリーズが用意されているが、SX2262Wの表示品質はColorEdgeシリーズに十分匹敵する品質が確保されている。それでいて、ナナオの直販サイト「EIZOダイレクト」直販価格で69,800円という、比較的安価な価格設定となっており、プロレベルの表示品質と一般向けの価格を兼ね備えた、コストパフォーマンスに優れる液晶ディスプレイと言える。プロ用途ももちろんだが、デジタルカメラを利用した写真撮影や、デジタルグラフィックスなどを趣味としている個人など、幅広いユーザー層におすすめしたい。

バックナンバー

(2010年 2月 18日)

[Text by 平澤 寿康]