買い物山脈
PCを組みたくなったので、気になっていた「NZXT H1 Version2」で組んでみた
2022年8月24日 06:16
- 製品名
- NZXT H1 Version2
- 購入価格
- 4万5,700円
- 購入時期
- 2022年8月1日
- 使用期間
- 1週間
最近、自分用にPCを組んだりパーツを購入して交換したりをまったく行なっていないなと思い、気になっているパーツで組んだらいくらになるだろう? と調べていたら、あっという間にパーツが揃いマシンを1台組んでしまった。
筆者のメインPCのCPUはRyzen Threadripper 3970Xで、今時点でハッキリと性能向上を感じられるようなアップグレード先はない。
NVMe SSDをRAID 0構成にして、さらにに高速化するとか弄りようがないわけではないが、そこまでワクワクするアップグレード手段でもないため、メインPCへの投資が2年近く行なえていないし、行なう場所がない。
自作erとして、新しいマシンを組みたくなるのは性だし仕方ないのだ。今回組んだマシンだって、そういう性なのだから仕方がない支出なのだ。
気になっていたNZXT H1
そんなわけで今回組んだマシンだが、前々から気になっていたPCケースを主役にそこからパーツを選んで組むことにした。
気になっていたケースはNZXTの「H1」。
Mini-ITX規格までのマザーボードが搭載できるケースで、SFX電源や簡易水冷クーラーまでセットになっているケースだ。
今でこそ珍しくないが、タワー型や四角柱型のPCっぽくない見た目に登場時から惹かれており、今年(2022年)に入って電源容量が750Wにアップ、従来よりも大型のGPUも搭載できるようになるなどアップグレードされた「H1 Version2」が登場したため、これを選んで組むしかなかったのだ。
そのほかのパーツも悩んだが、メインマシンではないので比較的「控えめ」の構成とした。
手元のPCはノートPCを除くと皆CPUがAMDだったので、今回は第12世代のCore i7を選択。マザーボードもオーバークロックなどをする予定もないのでB660とし、メーカーも無意識に最近ASUSばかり買っていたので、仕様の割にお買い得感の高い値付けのBIOSTARの「B660GTN」をセレクトした。
高額なパーツであるビデオカードに悩んだが、タイミングよく友人が「Radeon RX 6600 XT」を手放すというのでそれを安価にゲット。
SSDもノートPCには宝の持ち腐れだったSamsung 980 PROを今回組むマシンへ移設することとし、全体的にはグッと予算を抑えた構成で組むことにした。
一応用途やターゲットは「PCゲームで遊ぶ用」だと思ってほしい。
【表】パーツのリスト | |
---|---|
CPU | Core i7-12700F |
メモリ | DDR4-3200 64GB (Crucial CT2K32G4DFD832A 32GB×2) |
マザーボード | BIOSTAR B660GTN |
ビデオカード | Sapphire PULSE AMD Radeon RX 6600 XT |
SSD | Samsung 980 PRO 500GB |
ケース | NZXT H1 Version 2 |
電源 | ケース付属品 |
とにかく組みやすいNZXT H1 Version2
パーツも揃ったところで、NZXT H1 Version2(以下H1)でマシンを組んでいく。
Mini-ITXと聞いてイメージするのは「パーツがギチギチに詰まった小型PC」をイメージするし、過去にMini-ITXで組んだPCは組み上がったものの蓋が閉まらなかったり、頑張ってケーブルを通したら既に差しこんだケーブルがはずれてしまったなど、とにかく組み上げるのに苦労した記憶しかない。
しかしこの点についてH1は優れていて、あらかじめ「電源ユニット」と「簡易水冷」がケースに組み込まれており、それらのケーブルの長さや場所もちょうど良いよう調整されている。
例えばマザーボードを組み込むとATX 24ピンの電源や簡易水冷から伸びるファンケーブルがほぼジャストな位置に予め用意されているので、ケーブルの取り回しに苦労することがないのだ。
またそれ以外に配線が必要になるケースファンについても、H1のフレームに備え付けられたファンコントローラにあらかじめ繋がれた状態になっている。
ファンコントローラはマザーボード上のUSB 2.0のヘッダーに接続する必要はあるが、これも「だいたいのマザーボードならこのあたりだろう」という位置に届くようケーブルがケースフレームに這わされているため、ここも取り回しに苦労することなく繋ぐことができる。
面倒なケーブルの取り回しに苦労しないおかげか、実際に組み上げるまでにかかった時間は1時間弱と短い。
事前に組込やすいケースだとは聞いていたが、あまりにもあっさりと組み上がってしまったので何か繋ぎ忘れていないか心配になるほどだ。
意外にも大きいが、四角柱はかっこいい
そんなこんなでサクッと組み上がってしまったPCだが、唯一デメリットを挙げるとすれば「意外と大きい」ことだ。
H1は324mmかつ3スロット占有のビデオカードを搭載できるためMini-ITXのケースとしては元々大きいのだが、ケーブルの取り回しがしやすいよう余裕のある作りになっている。
また奥行こそないが、高さは405mmと、ATXのタワーケースと変わらないためデスク上に設置すると大きく感じるのだ。
最近はミドルレンジのビデオカードでも十分に大きいのだが、それを組み込んでも見ての通りかなりスペースに余裕がある。
筆者のようにサブやサブサブくらいの位置付けで、用途も軽めのゲームを十分に遊べるくらいなら、より小さいケースで組んだ方が邪魔にはならないだろう。
そうは言っても組み上がった後の特徴的な四角柱型の見た目はカッコイイ。
拡張性も最近のMini-ITXのマザーボードはM.2 SSDを2枚以上取り付けできるし、H1は2.5インチのHDD/SSDを2台取り付けできるシャドウベイも備えている。
ビデオカードもハイエンドのものが積み込めるし、これら拡張できるパーツを後から追加する際も容易に組み込んでいけるのは、H1の優れている点といえるだろう。
特に自作初心者など配線に自信がなく、エアフローなど気にしたくてもどう考えたらいいかわからない人にはオススメしやすいケースともいえる。
もう少し組み立てに苦労するかと思いきや、サクッと組み上がってしまったため肩透かしな気もするが、筆者としては久々にゼロから1台組み上げることができ満足できたのでヨシとしたい。