Hothotレビュー

え、14型ThinkPadが977gに!?「ThinkPad X1 Carbon Gen 14 Aura Edition」を試す
2026年8月21日 06:06
ThinkPadシリーズといえば、IBM時代から質実剛健なノートPCとして定評がある。通称「赤ポチ」ことポインティングデバイス「トラックポイント」は、ThinkPadシリーズのアイデンティティーでもある。
筆者は昔からノートPC、特に携帯性に優れたモバイルノートPCが好きで、ThinkPadも30年以上前から何台も触って記事を書いてきた。今回、ThinkPadシリーズのフラグシップモデル「ThinkPad X1 Carbon Gen 14 Aura Edition」を試用する機会を得たので、早速レビューしていきたい。
パネルを180度開くことができる
ThinkPad X1 Carbon Gen 14 Aura Editionは、14型有機EL(液晶モデルもある)搭載のモバイルノートPCである。ThinkPadシリーズの中でも、X1 Carbonは、カーボン素材を採用した薄型軽量のハイエンドモデルであり、Aura Editionは、レノボがインテル(Intel)と共同開発した次世代AI PCのプレミアムシリーズを指す。ThinkPad X1 Carbon Gen 14 Aura Edition(以下、ThinkPad X1 Carbon)は、ThinkPad X1 Carbonシリーズの14世代目にあたる最新モデルであり、フラグシップに位置づけられる製品だ。
まずは、その外観から見ていこう。ThinkPad X1 Carbonは、天板に軽くて丈夫なカーボン素材が使われており、底面にはマグネシウム合金が使われている(液晶モデルの底面はアルミニウム合金)。マットな塗装の手触りや質感も素晴らしい。
天板の隅にはThinkPad X1ロゴがあるが、ThinkPadのiの点が赤色LEDになっており、電源を入れると点灯するのもなかなか洒落ている。いわゆるクラムシェル型ノートPCでは、液晶パネルを最大でも150度程度までしか開けない製品が多いが、ThinkPad X1 Carbonではパネルを180度開いてフラットな形状にできることも嬉しい。対面の相手に画面を見せる場合など、フラットにできると便利な場面は結構ある。
新構造「スペース・フレーム」の採用で、基板サイズ縮小と冷却機構大型化を実現
ThinkPad X1 Carbonは、徹底的に軽量化を追求した製品であり、14型有機ELパネルを搭載しながら、最小構成時約977gという軽さを実現している。このモデルから内部構造が大きく変わり、スペース・フレームと呼ばれる3分割構造の3次元筐体設計を採用している。
スペース・フレームでは、マザーボードのコネクタを両面に実装することが可能になり、基板サイズが18%小さくなっている。その分、冷却機構を大型化することができ、高性能な内蔵GPUを備えたCore Ultra X7シリーズの搭載を可能とした。試用機の重量は実測で988gであったが、実際に持ってみると、988gという数値から想像する以上に軽く感じた。
付属のACアダプタは65W仕様であり、端子はUSB Type-Cになっている。ACケーブル込みの重量は実測で212gであり、サイズもコンパクトなので携帯しやすい。
搭載CPUはCore Ultra X7 vProからCore Ultra 5まで、すべてCopilot+ PC対応
ThinkPad X1 Carbonは、CPUやメモリ、ストレージなどのスペックに関わるパーツをカスタマイズできるが、その選択肢が充実していることも魅力だ。CPUは、Core Ultraシリーズ3の中でもGPU性能が高いCore Ultra X7 vPro 368HからCore Ultra 5 325までの8種類から、メモリは64GB/32GB/16GBの3種類から、ストレージは2TB/1TB/512GB/256GBの4種類から選択できる。CPUについては、どれを選んでもNPU性能40TOPS以上というCopilot+ PCの要件を満たす。
今回の試用機は、CPUがCore Ultra 7 355、メモリが32GB、ストレージが512GBという仕様である。Core Ultra 7 355は、高性能なPコアを4基、低消費電力Eコア(LP Eコア)を4基搭載した8コアCPUであり、Pコアの基本動作周波数は2.3GHzだが、ターボブーストにより最大4.7GHzまで動作周波数が向上する。
ThinkPad X1 Carbonで選択できるスペックとしてはミドルクラスのやや下といった感じだが、14型モバイルノートPCの中では高スペックといってよいだろう。実際に、普段筆者が行なっているような作業をやってみたが、非常に快適であった。ベンチマーク結果は後で載せるが、ストレージとして搭載されているSSDがPCI Express 4.0対応であり、高速なことも実際の作業でのパフォーマンスに大きく貢献していると考えられる。
ThinkPad X1 Carbonでは、表示パネルの種類もいくつか用意されており、用途に応じて選択できることも魅力だ。2.8K(2,880×1,800ドット)表示の有機ELパネル搭載モデルとWUXGA IPS液晶パネル搭載モデルに大別される。WUXGA IPS液晶パネルはすべてマルチタッチ対応とブルーライト軽減機能を備えており、プライバシーガード対応パネルも選択できる。2.8K有機ELパネルはすべてブルーライト軽減に対応しており、マルチタッチ+反射防止/汚れ防止対応のパネルや、反射防止/汚れ防止のみ対応したパネルも選択できる。
今回の試用機には、2.8K有機ELパネルが搭載されていた。ブルーライト軽減機能はあるが、マルチタッチや反射防止/汚れ防止機能は付いていない標準的なパネルだ。VESAの「HDR 500 True Black」を満たしており、輝度は最大500cd/平方mと明るく、色域はDCI-P3 100%と広い。斜めから見ても色が変わるようなこともなく、深い黒もしっかり表現できるため、表示はとても鮮やかだ。色再現性を重視するクリエイターにも向いているだろう。
有機ELパネルの上部には、500万画素カメラとIRカメラが搭載されており、人感検知機能も備えている。プライバシーシャッターがあり、シャッターをスライドさせることで物理的にカメラのレンズを塞ぐことができるので、Web会議で、顔出しをしたくないのに、うっかり自分の顔が映し出されてしまうことを防げる。
新構造の採用でクリックパッドのサイズが大型化
ThinkPadシリーズは、昔からキーボードやポインティングデバイスの使い勝手にこだわってきたことで知られている。昔はいわゆる7列キーボードを採用していたが、十数年前にほかのノートPCと同じ6列キーボードに変更された。
そのため、配列自体は標準的になっているが、キータッチやキーボードの剛性感にはこだわりが感じられ、タイピング感も快適である。キーボードにこだわる人にもおすすめだ。また、キーボードにはバックライトが搭載されているので、暗いところでも視認しやすい。バックライトの輝度はオフ、低、高から選択できる。
ポインティングデバイスとしては、ThinkPad独自のスティック型デバイス「トラックポイント」と一般的なクリックパッドを搭載している。前述したように、Gen 14から新たにスペース・フレーム構造を採用したことで、基板サイズが小さくなり、クリックパッドのサイズが大きくなっている。トラックポイントもクリックパッドも操作性は優れており、ユーザーが使いやすいほうを選べることも利点だ。
Thunderbolt 4を3基搭載するなど、インターフェイスも充実
ThinkPad X1 Carbonは、インターフェイスも充実している。左側面には、HDMI端子やThunderbolt 4 2基、マイク/ヘッドフォンコンボジャックが用意されており、右側面には、USB 3.2 Gen 1とThunderbolt 4が用意されている。
3基あるThunderbolt 4は、すべてUSB Type-Cとしても利用可能で、USB PDやDisplayPort Alt Modeにも対応しているので便利だ。ACアダプタをどのThunderbolt 4ポートに接続しても本体への給電が可能であり、USB Type-C対応の外部ディスプレイやモバイルモニターなども、任意のポートに接続できる。
ワイヤレス機能として、最新のWi-Fi 7とBluetooth 6.0に対応していることも特筆できる。さらに、4G LTE/5G Sub6対応ワイヤレスWANの追加搭載も可能だ。
画面側面へのタップで写真を共有、きめ細かな省電力設定にも対応
Aura Editionを冠するThinkPadシリーズには、いくつかの特徴的な機能が搭載されている。その1つが「Smart Share」だ。Smart Shareは、ThinkPadとスマートフォンの間で、写真や動画を素早く簡単に共有できる機能であり、スマートフォンをThinkPadの画面の側面に軽くタップすることで起動(「タップして共有」と呼ばれる)できることが特徴だ。
また、2026年発売モデルからは、マウスなどのBluetoothデバイスを接続する際、接続したいBluetoothデバイスでThinkPadの画面側面をダブルタップすることで、簡単にペアリングできる「タップしてペアリング」も利用できるようになった。直感的に写真共有やペアリングができるので便利である。
さらに「Lenovo Commercial Vantage」と呼ばれるアプリで、AIを活用したモード切り替えや人感センサーを活用したきめ細かな省電力設定、ユーザーの声を学習してそれ以外のノイズを抑制するスマート・ノイズ・キャンセルなどの機能を利用できることもAura Editionならではの利点だ。
そのほか、トラックポイントを活用した設定メニュー「TrackPoint Quick Menu」もユニークだ。こちらはAura Edition専用機能ではないが、トラックポイントをダブルタップするだけで起動でき、マイク設定や音声入力の起動などを素早く行なえる。
パフォーマンスも十分、バッテリ駆動時間も長い
参考として、いくつかベンチマークを行なってみた。CPU性能を計測する「Cinebench 2026」の結果は、マルチスレッドが2015pts、シングルスレッドが470ptsであり、妥当な値である。
ストレージ性能を計測する「CrystalDiskMark 9.0.3」の結果は、シーケンシャルリード(Q8T1)は6,996.15MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)は5,942.92MB/sと非常に高速だ。PCI Express 4.0対応SSDの性能が十分に発揮されているといえるだろう。
また、試用機はGPU性能が特に高いCore Ultra X7搭載機ではなく、Core Ultra 7搭載機であるが、試しにGPU性能が大きく影響する「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」を走らせてみた。フルHD解像度、高品質(ノートPC)でのスコアは8,640であり、「快適」という評価になった。軽めのMMORPGなら解像度をフルHDにすれば、十分遊べそうだ。
また、モバイルノートPCでは重要なスペックであるバッテリ駆動時間も計測してみた。バッテリ駆動時間は計測方法によって大きく変わる。ThinkPad X1 Carbonの公称バッテリ駆動時間は、動画再生時 約18.9時間・アイドル時約38時間となっている。これは、JEITA測定法 3.0に基づくものだが、やや軽めの条件といえる。
そこで、パネルの輝度を中央値に設定し、Wi-Fi経由でフルHDのストリーミング動画を全画面表示で連続再生させたところ、14時間7分の連続再生が可能であった。実際の業務では、このテストよりも消費電力が大きくなるケースが多いだろうが、それでも6~8時間程度の連続駆動が期待できる。充電せずに1日の仕事をこなせるだけの駆動時間であり、十分満足できる。
携帯性と性能を高い次元で両立させたフラグシップの名に恥じない製品
ThinkPad X1 Carbonは、1kgを切る軽さと最新CPUによる高い性能を両立しており、ThinkPadシリーズのフラグシップにふさわしい完成度だ。
ThinkPadシリーズは、ユーザーに最良のエクスペリエンスをもたらすことを追求してきた製品であり、その意味では最もThinkPadらしい製品といえる。
一般的なオフィスワークをするだけなら、少々オーバースペックではあるが、高解像度動画の編集やDTP、3DCGの制作など、本製品のスペックを活かせる作業も多い。負荷の高い作業をオフィスの机の上だけでなく、気軽に持ち運んで移動中や外出先などでも快適に行なえることが本製品の魅力であり、パワーユーザーにふさわしい製品といえるだろう。













































![BRUCE WAYNE feat. Flo Milli, ATL Jacob [Explicit] 製品画像:5位](https://m.media-amazon.com/images/I/61ISSKA8rGL._SL160_.jpg)



![【Amazon.co.jp限定】 伊藤園 磨かれて、澄みきった日本の水 2L 8本 ラベルレス [ ケース ] [ 水 ] [ ペットボトル ] [ 箱買い ] [ ストック ] [ 水分補給 ] 製品画像:4位](https://m.media-amazon.com/images/I/41m8ly-SllL._SL160_.jpg)





