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GTX 1060より高性能/低消費電力な新ミドルレンジGPU「GeForce GTX 1660」

GeForce GTX 1660搭載ビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 TWIN FAN 6GB 192BIT GDDR5」

 NVIDIAは3月14日、GeForce GTX 16シリーズに、新たなミドルレンジGPU「GeForce GTX 1660」を追加した。

 今回は、同GPUを搭載するZOTAC製ビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 TWIN FAN 6GB 192BIT GDDR5 (ZT-T16600F-10L)」でベンチマークテストを実行し、新GPUのゲーミング性能をチェックする。

TU116ベースのミドルレンジGPU「GeForce GTX 1660」

 GeForce GTX 1660は、上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiと同じGPUコア「TU116」を採用する、GeForce GTX 16 シリーズのミドルレンジGPU。

 TU116はTuringアーキテクチャを採用したGPUコアだが、RTコアやTensorコアが省かれているため、DirectX Raytracing(DXR)やDLSSのサポートが省かれている。

 GeForce GTX 1660のTU116コアは、22基のStreaming Multiprocessorが有効化されたものであり、1,408基のCUDAコアや、88基のテクスチャユニットを備えている。メモリインターフェイスは192bitで、8Gtpsで動作する、6GBのGDDR5メモリと接続している。そのほかのおもな仕様は、以下の表に記載した。

GeForce GTX 1660のおもな仕様
モデルナンバーGeForce GTX 1660GeForce GTX 1660 TiGeForce GTX 1060 6GB
アーキテクチャTuringPascal
製造プロセス12nm FFN16nm FinFET
GPUコアTU116GP106
Streaming Multiprocessor22 基24 基10 基
CUDAコア1,408 基1,536 基1,280 基
Tensorコア
RTコア
テクスチャユニット88 基96 基80 基
ROPユニット48 基
ベースクロック1,530 MHz1,500 MHz1,506 MHz
ブーストクロック1,785 MHz1,770 MHz1,708 MHz
メモリ容量6GB (GDDR5)6GB (GDDR6)6GB (GDDR5)
メモリスピード8.0 Gtps12.0 Gtps8.0 Gtps
メモリインターフェイス192 bit
メモリ帯域192 GB/s288 GB/s192 GB/s
SLI対応
消費電力120W

カード長173.4mmのコンパクトさが特徴のGeForce GTX 1660搭載ビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 TWIN FAN 6GB 192BIT GDDR5」

 今回のテストに用いる「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 TWIN FAN 6GB 192BIT GDDR5 (ZT-T16600F-10L)」は、GeForce GTX 1660をリファレンス仕様に準拠したスペックで搭載した、ZOTACオリジナル設計のビデオカードだ。

 カード長を173.4mmに抑えたコンパクト設計を特徴としながらも、4+2フェーズの電源回路を備えるオリジナル基板と、デュアルファンGPUクーラーを搭載。ミドルレンジクラスのビデオカードとしては、充実したハードウェア構成を採用している。

 動作に必要なPCI Express補助電源コネクタは8ピン1系統。ディスプレイ出力端子には、HDMI 2.0b×1基とDisplayPort 1.4×3基を備えている。

カード裏面。バックプレートは非搭載
ディスプレイ出力端子。DisplayPort 1.4×3基、HDMI 2.0b×1基
PCI Express補助電源コネクタは8ピン1系統
GPUクーラーは2スロットを占有する

テスト機材

 GeForce GTX 1660の比較用GPUとして、上位モデルの「GeForce GTX 1660 Ti」と、Pascal世代のミドルレンジGPU「GeForce GTX 1060 6GB」を用意した。

 両GPUを搭載したビデオカードもZOTAC製で、GeForce GTX 1660 Tiは、GeForce GTX 1660と同系統のコンパクト設計採用モデル「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6 (ZT-T16610F-10L)」、GeForce GTX 1060 6GBは、オーバークロックモデルの「ZOTAC GeForce GTX 1060 6GB AMP Edition (ZT-P10600B-10M)」をそれぞれ利用する。テスト時の各ビデオカードの動作仕様は以下の通り。

各ビデオカードのテスト時動作仕様
GPUGeForce GTX 1660GeForce GTX 1660 TiGeForce GTX 1060 6GB
ビデオカードベンダーZOTAC
製品名ZT-T16600F-10LZT-T16610F-10LZT-P10600B-10M
ベースクロック1,530 MHz1,500 MHz1,556 MHz
ブーストクロック1,785 MHz1,770 MHz1,771 MHz
メモリ容量6GB (GDDR5)6GB (GDDR6)6GB (GDDR5)
メモリスピード8.0 Gtps12.0 Gtps8.0 Gtps
メモリインターフェース192 bit
メモリ帯域192 GB/s288 GB/s192 GB/s
GeForce GTX 1660 Ti搭載ビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6 (ZT-T16610F-10L)」
ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6のGPU-Z実行画面
GeForce GTX 1060 6GB搭載ビデオカード「ZOTAC GeForce GTX 1060 6GB AMP Edition (ZT-P10600B-10M)」
ZOTAC GeForce GTX 1060 6GB AMP EditionのGPU-Z実行画面

 ビデオカード検証用のベース機材には、Intelの8コア/16スレッドCPU「Core i9-9900K」を搭載した、Intel Z390環境を用意した。

 グラフィックスドライバについては、GeForce GTX 1660は、レビュアー向けのベータ版を利用し、比較用のGPU 2モデルについては、テスト時点での最新版ドライバ「GeForce Game Ready Driver 419.35」を利用した。

テスト機材一覧
GPUGeForce GTX 1660GeForce GTX 1660 TiGeForce GTX 1060 6GB
CPUCore i9-9900K
CPUクーラーASUS ROG RYUJIN 240
マザーボードASUS TUF Z390-PLUS GAMING (UEFI: 2012)
メモリDDR4-2666 8GB×2 (2ch、19-19-19-43、1.2V)
システム用ストレージIntel SSD 760p (256GB SSD/M.2-PCIe 3.0 x4)
アプリケーション用ストレージSanDisk Ultra 3D SSD (1TB SSD/6Gbps SATA)
電源玄人志向 KRPW-TI700W/94+ (700W 80PLUS Titanium)
グラフィックスドライバ419.35 Beta (25.21.14.1935)GeForce Game Ready Driver 419.35 (25.21.14.1935)
OSWindows 10 Pro 64bit (Ver 1809 / build 17763.348)
電源設定高パフォーマンス
室温約28℃

ベンチマーク結果

 今回実行したベンチマーテストは、「3DMark(グラフ1~7)」、「VRMark(グラフ8~9)」、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク(グラフ10)」、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(グラフ11)」、「バトルフィールド V(グラフ12)」、「Forza Horizon 4(グラフ13)」、「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(グラフ14)」、「アサシン クリード オデッセイ(グラフ15)」、「モンスターハンター:ワールド(グラフ16)」、「オーバーウォッチ(グラフ17)」、「ゴーストリコン ワイルドランズ(グラフ18)」。

3DMark

 3DMarkでは、「Time Spy」「Fire Strike」「Night Raid」「Sky Diver」でスコアを取得した。

 DirectX 12高負荷テスト「Time Spy」において、GeForce GTX 1660はGeForce GTX 1060 6GBを約23~26%上回った。上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiとの差は約13~14%。

 DirectX 11高負荷テスト「Fire Strike」でのGeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBをフルHD解像度のFire Strikeで約6%、WQHD解像度のFire Strike Extremeでも約2%差で上回ったが、4K解像度のFire Strike Ultraでは、逆に約9%の差をつけられている。

 GeForce GTX 1660 Tiとの差は約18~20%で一貫していることから、これはTuring世代とPascal世代の性能特性の違いによるものと考えられる。

 中負荷テストでは、GeForce GTX 1060 6GBを、DirectX 12テストの「Night Raid」で約13%、DirectX 11テストの「Sky Diver」では約8%上回った。GeForce GTX 1660 Tiとの差は、どちらのテストでも10%前後となっている。

【グラフ01】3DMark 2.8.6446「Time Spy」
【グラフ02】3DMark 2.8.6446「Time Spy Extreme」
【グラフ03】3DMark 2.8.6446「Fire Strike」
【グラフ04】3DMark 2.8.6446「Fire Strike Extreme」
【グラフ05】3DMark 2.8.6446「Fire Strike Ultra」
【グラフ06】3DMark 2.8.6446「Night Raid」
【グラフ07】3DMark 2.8.6446「Sky Diver」

VRMark

 VRMarkでは、「Orange Room」「Cyan Room」「Blue Room」を実行し、それぞれのスコアと平均フレームレートを比較した。

 GeForce GTX 1660は、全てのテストでGeForce GTX 1060 6GBを上回っており、その差はOrange Roomで約17%、Cyan Roomは約41%、Blue Roomは約32%だった。DirectX 12テストのCyan Roomだけでなく、5K解像度で実行されるBlue Roomでも大きな差をつけた。

 一方、上位モデルであるGeForce GTX 1660 Tiとの差は、約16~17%だった。VRAMの世代こそGDDR5とGDDR6で異なっているが、同じGPUコアをベースにしたGPUだけに、性能特性は類似したものとなっているようだ。

【グラフ08】VRMark v1.3.2020「スコア」
【グラフ09】VRMark v1.3.2020「平均フレームレート」

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク

 ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークでは、描画設定を「最高品質」に設定し、フルHDから4Kまでの画面解像度でスコアを取得した。

 GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBに約6~7%の差をつけて上回った。GeForce GTX 1660 Tiとの差は約16~20%だが、16%差だったのはGeForce GTX 1660 TiでCPUによるボトルネックが生じるフルHD解像度のみで、GPU負荷が高まるWQHD解像度以上では、約20%の差となっている。

 GeForce GTX 1660で、ベンチマークの最高評価「非常に快適」の基準である7,000を超えたのは、WQHD解像度までで、WQHD解像度での平均フレームレートは56.6fpsだった。

【グラフ10】ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでは、描画設定を「高品質」に設定し、3通りの画面解像度でスコアを取得した。

 GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約13~17%上回った。上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiとの差は約16~18%。

【グラフ11】FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク v1.2

バトルフィールド V

 バトルフィールド Vでは、グラフィックスAPIにDirectX 12を選択し、描画品質プリセットを「最高」にセットしてフレームレートを測定した。

 フルHD~WQHD解像度において、GeForce GTX 1660はGeForce GTX 1060 6GBを約14~16%上回った。GeForce GTX 1660 Tiとの差は約19~20%。

 4K解像度で、GeForce GTX 1660が上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiを上回っているが、これはVRAM使用量が6GBを超えたことで、著しい性能低下が生じた結果だ。今回テストしたGPUは、いずれも4K解像度かつ「最高」設定ではプレイ不可という以上の意味はない。

【グラフ12】バトルフィールド V (v1.0.70.10299)

Forza Horizon 4

 Forza Horizon 4では、描画設定プリセットを「ウルトラ」に設定し、各画面解像度で実行したベンチマークモードの結果を比較した。

 GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約12~15%上回っている。GeForce GTX 1660 Tiとの差は約14~16%。

 GeForce GTX 1660は、WQHD解像度でも60fpsを超えるフレームレートを記録しており、WQHD解像度以下なら、高品質かつ滑らかな描画でゲームを楽しむことができるだろう。

【グラフ13】Forza Horizon 4 (v1.264.748.2)

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー

 シャドウ オブ ザ トゥームレイダーでは、描画設定プリセットを「最高」に設定し、3通りの画面解像度でベンチマークモードを実行した。グラフィックスAPIはDirectX 12を利用している。

 GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約22%上回り、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約18%だった。

 GeForce GTX 1660は、WQHD解像度で44fpsを記録している。これは、WQHD解像度以下であれば常時30fpsの維持が期待できる結果だ。60fps以上での動作を期待するのであれば、画面解像度はフルHDを選択すべきだろう。

【グラフ14】シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (v1.0/build 279.0_64)

アサシン クリード オデッセイ

 アサシン クリード オデッセイでは、描画設定プリセットを「最高」に設定し、3通りの画面解像度でベンチマークモードを実行した。

 GeForce GTX 1660はGeForce GTX 1060 6GBを約12~16%上回った。GeForce GTX 1660 Tiとの差は約16~22%。

 アサシン クリード オデッセイは、30fpsからプレイ可能なタイトルであり、GeForce GTX 1660は、WQHD解像度かつ高画質設定でも、30fps前後での動作が期待できる。ただ、より滑らかな60fpsでの動作を狙いたいのであれば、フルHD解像度でも画質設定の妥協が必要となる。

【グラフ15】アサシン クリード オデッセイ (v1.1.4)

モンスターハンター:ワールド

 モンスターハンター:ワールドでは、描画設定プリセットを「最高」に設定して、3通りの画面解像度でフレームレートを測定した。

 GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約19~22%上回り、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約15%だった。

 GeForce GTX 1060 6GBは、WQHD解像度以下であれば30fps以上での動作が期待できる。一方、フルHD解像度でのフレームレートは60fpsに届いておらず、滑らかな描画を期待するなら描画設定の調整が必要だ。

【グラフ16】モンスターハンター:ワールド (Revision 166925)

オーバーウォッチ

 オーバーウォッチでは、描画設定プリセットを最高の「エピック」に設定し、3通りの画面解像度でフレームレートを測定した。

 GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約4~6%上回り、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約17~19%だった。

 フルHD解像度でGeForce GTX 1660が記録したフレームレートは120Hzに達しており、高リフレッシュレートディスプレイとの組み合わせによって、60fpsを超える滑らかなフレームレートでのプレイが期待できる。

【グラフ17】オーバーウォッチ (v1.33.0.1.55290)

ゴーストリコン ワイルドランズ

 ゴーストリコン ワイルドランズでは、描画設定プリセットを「ウルトラ」に設定し、3通りの画面解像度でベンチマークモードを実行した。

 GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約7~12%上回り、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約14~26%だった。GeForce GTX 1660 Tiとの間に約26%の差がついたのは4K解像度で、メモリ帯域の差が性能に大きく影響したようだ。

 オープンワールド系シューティングであるゴーストリコン ワイルドランズは30fpsからプレイ可能なタイトルで、GeForce GTX 1660はWQHD解像度までなら30fpsを超える平均フレームレートを記録している。60fps以上での動作を狙うならフルHD解像度でも描画設定の調整が必要だ。

【グラフ18】ゴーストリコン ワイルドランズ (v3552261)

消費電力

 以下のグラフは、アイドル時消費電力と、ベンチマーク実行中のピーク消費電力を測定したものだ。消費電力は電源ユニットに接続したワットチェッカーで測定した。

 アイドル時の消費電力はGeForce GTX 16シリーズ2モデルが37Wで並び、GeForce GTX 1060 6GBが1W低い36Wを記録した。いずれのビデオカードも、アイドル時消費電力は大差ないといって差し支えない結果だ。

 GeForce GTX 1660のピーク消費電力については、高いフレームレートを記録したテストでは、CPU消費電力の増加も伴って、GeForce GTX 1060 6GBを上回ったものもみられるが、GPU負荷が高くフレームレートが低いテストであるTime Spy ExtremeやBlue Roomでは、GeForce GTX 1060 6GBの消費電力を下回っており、ビデオカード自体の消費電力は、GeForce GTX 1660が比較製品の中で最も少ないことがわかる。

 実消費電力の大小については、GeForce GTX 1060 6GB搭載ビデオカードのみがオーバークロックモデルであることも考慮すべきだが、ワットパフォーマンスに関しては、GeForce GTX 16シリーズが、Pascal世代のGeForce GTX 1060 6GBを上回っていることは間違いない。

【グラフ19】システムの消費電力

 GeForce GTX 1660で、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマークを、4K解像度かつ「高品質」設定で実行したさいのGPUモニタリングデータをまとめたものが以下のグラフだ。GPUのモニタリングはGPU-Zで行なった。

 ベンチマーク中のピークGPU温度は68℃で、ブースト動作のしきい値である、Temp Targetの83℃までには15℃の余裕がある。実際、ベンチマーク中のGPUは、ブーストクロックの1,785MHzを超える1,850MHz前後で安定して動作しており、ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 TWIN FAN 6GB 192BIT GDDR5のGPUクーラーは、常時ブースト動作を維持できている。

 ファン回転数のピーク値は約2,100rpmで、アイドル時には約1,400rpmで動作していた。アイドル時の動作音は比較的静かだが、ベンチマーク中はそれなりの風切り音が発生する。動作ノイズはコンパクト設計の代償とも言える要素だが、低い温度で安定しているGPU温度を見ると、ユーザーの責任でファン制御を静粛性寄りにチューニングできる余地はありそうだ。

【グラフ20】ベンチマーク中のGPUモニタリングデータ

GeForce GTX 1060 シリーズを置き換える新世代ミドルレンジGPU

 GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1660 TiとGeForce GTX 1060 6GBの間を埋めるゲーミング性能を備えたビデオカードだ。もっとも、両GPUの間を埋める存在というよりは、GeForce GTX 1060 シリーズを置き換える存在となるだろう。

 今回のテストに用いた、ZOTACのGeForce GTX 1660搭載ビデオカードの税込販売価格は3万円前後になると見込まれており、この価格は、GeForce GTX 1060 6GBの価格帯に被るかたちとなる。

 同価格帯であれば、1~2割ほど高性能で、ワットパフォーマンスにも優れたGeForce GTX 1660の方が、より魅力的な選択肢となるのは明らかだ。

 美しいグラフィックスや、高フレームレートを求めるゲーマーにとっての入口を担ってきたGeForce GTX 1060シリーズの後継として、コストパフォーマンスに優れた製品の展開を期待したい。