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キヤノン、ビジネスインクジェット複合機/プリンタ「MAXIFY」ブランドを立ち上げ

 キヤノンは、ビジネスインクジェット複合機/プリンタ向けの新ブランド「MAXIFY」を立ち上げ、FAX機能も搭載する複合機4機種、プリンタ1機種を10月より発売する。価格はオープンプライス。

 キヤノンはPIXUSブランドの一部をホーム&ビジネス向けとして訴求したほか、レーザー製品の「Satera」シリーズで展開してきたが、インクジェットを求める顧客や用途がインクジェットに合う顧客もいることから、トータルラインナップで提案を行なうために本格ビジネスインクジェットを展開する。

 ビジネスユースに向け、1枚目印刷中に2枚目を重ねて用紙送りする「重ね連送」などの実装で、最大約23ipmの速度でA4モノクロ印刷が可能。用紙カセットも250枚カセットを装備し、一部モデルは2段/計500枚の給紙に対応する。

 インターフェイスは全機種が無線LANに対応し、クラウドサービスや社内ネットワーク内の共有フォルダとの連携や、スマートフォン/タブレット向けアプリ「MAXIFY Print」からの印刷などに対応する。

 インクもMAXIFY専用の顔料インク(C/M/Y/Kの4色独立)を用意。黒濃度を高め、対マーカー性/耐水性/対擦過性に優れる。インクタンクは「PGI-2300」、「PGI-1300」の2種類で、前者の方が容量が多く、ランニングコストが低い。

 印刷解像度は600×1,200dpi。対応用紙はA4~A5、レター、リーガル、はがき、封筒、L判/KG判、六切など。

 「MB5330」と「MB5030」は、PGI-2300を使用するモデルで、直販価格は前者が40,000円前後、後者が30,000円前後の見込み。

 MB5330は2段カセット(500枚給紙)、MB5030は1段カセット(250枚給紙)のモデルとなり、MB5330はCISセンサー×2個を用いた両面同時スキャンにも対応する。

 両モデルとも自動両面印刷に対応。A4印刷速度は片面モノクロ約23ipm、片面カラー約15ipm、両面モノクロ約11ipm、両面カラー約8ipm。

 いずれのモデルも操作部には3型のカラータッチ液晶を搭載。無線LANに加え、有線LAN、USB 2.0、USBホストを搭載する。

 本体サイズ/重量は、MB5330が約463×394×351mm(幅×奥行き×高さ)/約13.1kg、MB5030が約463×394×291mm(同)。約11.4kg。

 MB5030をベースに、スキャナ/FAXを省略したプリンタ製品「iB4030」も発売。直販価格は20,000円前後。

 500枚給紙対応の2段カセットを搭載。操作部の液晶は2型のモノクロ2行となるほか、USBホストポートを搭載しない。本体サイズは約463×394×290mm(同)、重量は約9.8kg。

「MB5330」
「MB5030」
「iB4030」

 「MB2330」、「MB2030」はPGI-1300インクカートリッジを採用。価格は前者が25,000円前後、後者が20,000円前後。

 MB2330は500枚給紙対応の2段カセットを搭載。A4印刷速度はMB5530/5030と同等で、片面モノクロ約23ipm、片面カラー約15ipm、両面モノクロ約11ipm、両面カラー約8ipm。有線LAN/無線LANや3型カラータッチ液晶も搭載する。

 本体サイズは約463×389×320mm(同)、重量は約12.2kg。

 MB2030は250枚給紙対応の1段カセットモデル。A4印刷速度は片面モノクロ約16ipm、片面カラー約11ipm、両面モノクロ約8ipm、両面カラー約5ipm。ネットワークインターフェイスは無線LANのみ。操作部ディスプレイはタッチ非対応の2.5型カラー液晶となる。

 本体サイズは約463×389×260mm(同)、重量は約10.7kg。

「MB2330」
「MB2030」

(多和田 新也)