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マイクロソフト、企業向けアプリにCopilotを実装。AIで業務を効率化

 日本マイクロソフト株式会社は22日、Dynamics 365やPower Platformなどのビジネスアプリにおける、生成AI機能「Microsoft Copilot」を導入した最新機能を紹介する報道者向け説明会を実施した。

 Dynamics 365およびPower Platformは、いずれも企業向けの統合プラットフォームで、Dynamics 365はCRM(顧客関係管理)やERP(統合基幹業務システム)までのあらゆる業務効率化を支援し、Power Platformはローコードでのアプリ開発を可能とする。

 Copilotを導入したDynamics 365である「Microsoft Copilot for Dynamics 365」では、AIによるアイデアやコンテンツ生成、タスク実行、自動化、データに基づくインサイトやレコメンデーションの提供などが新機能として実装された。Enterprise版では追加料金なしで利用できる。

 営業向けAI機能としては、商談の要約やメール返信文の作成支援、CRMとの連携などが提供されている。同社の営業担当者の83%が事務作業の削減と生産性向上を経験しており、1週間あたり平均90分の時間削減などが実現されたという。

 マーケティング向けAI機能では、メールなどのコンテンツアイデア作成やターゲットセグメント作成の支援を提供している。サービス向けAI機能では、問い合わせへの回答作成や要約、チャットボットによるセルフサービスの支援などの機能を用意する。同社のカスタマーサポート部門では、Copilot導入によりケースの自己解決率が10%向上、チャット対応時間が12%減少し、処理時間も12~16%改善したという。

 営業向けおよびサービス向けのAI機能では、Copilot for Microsoft 365のロール特化型ソリューションとして「Microsoft Copilot for Sales」と「Microsoft Copilot for Service」も2月1日から一般提供を開始する。

 Copilotを導入したPower Platformでは、自然言語のみでアプリ開発ができる「Copilot in Power Apps」や、ユーザー独自のカスタムCopilotをローコードで開発できる総合プラットフォーム「Microsoft Copilot Studio」が英語版でサービス開始した。

 同社は企業向けに、Microsoft Copilot for Dynamics 365の導入や活用を支援する「Copilot Accelerator」や、Dynamics 365以外のCopilot機能の活用やビジネス成果の創出をサポートする「マイクロソフト ユニファイドサポート」の提供も開始している。