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NEC、第12世代Core搭載の13.3型モバイルノート。vPro対応機種も拡充

VersaPro UltraLite タイプVB

 NECは、第12世代Coreプロセッサを採用したビジネス向けデスクトップ「Mate」およびノートPC「VersaPro」シリーズ、合計9タイプ33モデルを発売した。

 同社のラインナップのうち主力のモデルを第12世代Coreプロセッサに刷新。このうち13.3型モバイルノート「VersaPro Ultralite タイプVB」や、ディスクリートGPUとしてIris Xe MAX 100が選択可能なスリムデスクトップ「Mate タイプME/MB」、本体サイズが34.5×182.9×179mm(幅×奥行き×高さ)の「Mate タイプMC」が目玉となる。

 また、ビジネス向けの管理機能やセキュリティ機能を備えたvPro対応機種を拡充。従来vPro対応のモデルは「vPro Enterprise」というブランドに移行しつつ、ハードウェアとソフトウェアの連携によるセキュリティ/管理機能を提供する「vPro Essentials」というブランドを新たに用意し、対応機種を「Mate タイプMB」(Core i7-12700/i5-12500選択時)、「Mate タイプMC」(Core i7-12700T/i5-12500T選択時)、「VersaPro タイプVX」(Core i5-1235U選択時)に広げた。

 vPro EssentialsはvPro Enterpriseと比較すると、DRAM暗号化やカーネルハードウェア保護未対応となるなど、機能面での差異はあるが、リモートメンテナンスが可能な特徴を継承しながら、Microsoftが定めるWindowsセキュリティレベルの「Secured-core PCレベル3」に準拠する。

 また、一部機種では「BIOS自己回復機能」を搭載。BIOS自己の改ざんを検知して自動修復するチップを備え、米国標準技術研究所が定めるセキュリティガイドライン「NIST SP800-147/155/193」で規定されている要件を実装している。

 さらに、Web会議時の音声を改善する「AudioEngine」搭載機種を拡充し、「VersaPro タイプVD/VX/VA」でも対応した。AudioEngineでは、マイクの集音範囲を切り替えられるほか、相手の声を強調する周波数調整機能、音量の均一化機能、ルームエコー抑制機能、エアコンなどの雑音を低減するノイズサプレッサーなどが利用できる。

VersaPro UltraLite タイプVB

 VersaPro UltraLite タイプVBは新設計の13.3型モバイルノートで、1,920×1,200ドット(WUXGA)表示対応の13.3型液晶を搭載。また、LTEをオプションで選択可能。Thunderbolt 4ポートを備えるなど、2022年2月発表モデルより大幅強化されている。

 最小構成の価格は32万650円から。なお、直販の「得選街」では「VersaPro J UltraLite タイプVB」という型番で発売となり、最小構成価格は16万3,471円から、9月6日までキャンペーン価格で16万171円からとなっている。

 主な仕様は、CPUにCore i5-1235U/1245U、メモリに8GBまたは16GB、SSDに128/256/512GB、液晶に1,920×1,200ドット表示対応IPS、OSにWindows 11 Pro(Windows 10 Proダウングレードも可能)などを搭載する。

 インターフェイスはThunderbolt 4×2、USB 3.0×2、HDMI出力、Wi-Fi 6、Bluetoothなどを搭載。オプションではLTEのほか、Webカメラの有無、指紋センサーなどを備える。

 本体サイズは305.8×217.6×19.3mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリ駆動時間および重量は後日Web掲載としている。

Mate タイプME

Mate タイプME

 Mate タイプMEは、BTOでIris Xe MAX 100ビデオカードを搭載可能で、これにより最大6画面の出力が可能なモデル。メモリはDDR4からDDR5となり、最大64GB構成も選択可能になっているなど、拡張性重視となっている。最小構成価格は23万7,600円から。得選街では「Mate J タイプME」という型番になり、最小構成価格は14万2,098円からとなっている。

 CPUはCeleron G6900、Core i3-12100/i5-12500/i7-12700から選択可能。チップセットはIntel Q670。ストレージは500GB/1TB HDD(2基構成も可能)、128/256/512GB SSDを選択できる。

 インターフェイスはUSB 3.1 Type-C、USB 3.1×2、USB 3.0×6、HDMI出力、DisplayPort×2、Gigabit Ethernet、音声入出力などを搭載。オプションでWi-Fi 6やBluetooth、パラレルポート、シリアルポートも増設できる。

 本体サイズは216×298×345mm(同、スタビライザー含む)。

Mate タイプMC

Mate タイプMC

 Mate タイプMCは、本体サイズが34.5×182.9×179mm(同)で容積1Lの小型モデル。最小構成価格は17万6,440円より。得選街では「Mate J タイプMC」という型番になり、最小構成価格は7万3,777円から。9月6日までキャンペーン価格で7万1,027円となる。

 CPUはCeleron G6900TからCore i7-12700Tまで選択可能。チップセットはIntel Q670。ストレージは500GB/1TB HDD、128/256/512GB SSDを選択できる。

 インターフェイスは、USB 3.1×4、USB 3.0 Type-C、USB 3.0、USB 2.0、HDMI出力、DisplayPort、Gigabit Ethernet、音声入出力などを搭載。オプションでWi-Fi 6やBluetooth、シリアルポートを増設できる。

 このほか、以下のモデルが発表となっている。

  • VersaPro タイプVD - Core i5-1250P/Core i7-1270P搭載のハイエンド15.6型モデル
  • VersaPro タイプVX - Core i3-1215U/Core i5-1235U搭載のスタンダード15.6型モデル
  • VersaPro タイプVA - Core i3-1215U搭載の15.6型エントリーモデル
  • Mate タイプMB - Celeron G6900からCore i7-12700まで選択可能なスリムデスクトップ。Iris Xe MAX 100選択可能
  • Mate タイプMA/ML - Celeron G6900からCore i7-12700まで選択可能なスリムデスクトップ
VersaPro タイプVD