.biz

PC Watch .bizでは、法人向けの製品やサービスを取り上げます。

NEC、ファンレスで防塵設計のIoTエッジ向けファクトリコンピュータ

FC-A22K/A29X

 NECは、ファクトリコンピュータ「FC98-NX」シリーズの新カテゴリとして、ファンレスで防塵設計のmodel「FC-A22K」、「FC-A29X」を発売した。出荷は12月18日より。税別価格は前者が25万1,000円、後者が22万1,000円より。

 IoTにおいてエッジ側で多様なデータ処理を行なうのに好適とするモデルで、ファンレス機構により粉塵の侵入を抑制し、IP5Xに準拠。0.7m/sの強制対流下では0~45℃、0.25m/sの強制対流下では0~30℃の動作温度に対応できる。

 また、オプションで無線LAN、3G/LTE、920MHz帯特定省電力無線の3種類の無線通信モジュールを選択でき、現場の利用環境に合わせて搭載できる。これにより、複数の設備やセンサー、IoTデバイスから、稼働状況や温度/湿度といったデータを取得し、処理したのちに必要な情報だけを転送。遠隔監視や遠隔操作に向くとしている。

オプションのアンテナ。左から920MHz帯特定省電力無線、3G/LTE、無線LAN

 さらに、LowProfile対応のPCI Express x16スロットを1基搭載しており、LANボードやI/O拡張ボードもオプションで用意/増設できる。既存のファクトリコンピュータシリーズと同様、24時間連続稼働を前提とした高信頼設計に加え、5年の長期供給と7年の長期保守サービスを提供する。

 A22KはCPUにCore i3-9100TE(2.2GHz、4コア)、A29XはCPUにCeleron G4900T(2.9GHz、2コア)を搭載。チップセットはいずれもIntel C246で、メモリは8GBまたは16GB(最大32GB)、ストレージは200GB/400GB SSD(M.2モジュール)、OSはWindows 10 IoT Enterpriseなどを選択可能。

 インターフェイスはUSB 3.0×4、DisplayPort×2、Gigabit Ethernet×2、シリアルポート×2、音声入出力などを備える。

 本体サイズおよび重量は、横置き時が250×210.1×90.7mm(幅×奥行き×高さ)、縦置き/スタビライザ装着時が145×210.1×256.6mm(同)。重量は約4.7kg(スタビライザ含まず)/約4.9kg(スタビライザ含む)/約5kg(壁取り付けブラケット含む)。

横置き時
FC-98NXのスリム型との大きさ比較