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ロジクール、小規模会議室向け4K対応/広角120度のWebカメラ「MeetUp」

MeetUp

 株式会社ロジクールは6月6日、ビデオ会議システム「MeetUp」を発表した。7月中旬より法人向け製品として販売し、税別価格は110,250円。また、オプションの拡張マイクも販売し、こちらは同33,250円となる。

 4~5人程度の小規模なワークスペースや会議室といった“ハドルルーム”向けのWebカメラで、4K解像度をサポートし、一般的な会議用Webカメラと違い、120度と広画角を備えているのも特徴。狭い会議室でも至近距離から部屋の奥まで多くの参加者を表示できる。

 カメラは5倍のデジタルズーム機能を備え、175度までの電動パン/チルトが可能。マイクはエコーやノイズを遮断する3本の双方向無指向性マイクのため、雑音が入りにくく高音質で聞き取れるという。マイクによるCortanaの操作にも対応する。オプションの拡張マイクを導入することで、さらに広い部屋での利用が可能になる。

 PCとの接続はUSBインターフェイスを使用。4K表示を行なうにはUSB 3.0で接続する必要がある。Bluetoothにも対応しており、Bluetooth対応デバイスを利用した音声通話もできる。

 付属の赤外線リモコンを使ってカメラの操作や、指定したカメラ位置の呼び出しなども可能(プリセットで最大3箇所を保存)。

 対応OSはWindows 7/8.1/10、Mac OS X 10.10以降、Chromebookバージョン29.0.1547.70/プラットフォーム4319.79.0。認証済みアプリとして、Skype for Business、Cisco Jaber、Cortanaが挙げられている。

 本体サイズは400×104×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.04kg。

劇的な成長を見せるビデオ会議システム市場を狙うLogitech

Logitechのビデオ・コラボレーションビジネス部門でディレクターを務めているサイモン・ダドリー氏

 ロジクールは発表と同日に記者発表会を実施し、Logitech本社でビデオ・コラボレーションビジネス部門のディレクターを務めるサイモン・ダドリー氏を招いての「MeetUp」の説明を行なった。

 ダドリー氏は、ビデオ会議システムの需要は世界中で年々増大しており、2020年までにクラウドの活用などで、劇的な成長が見込めるとしている。また、日本国内においては2015年から毎年70%以上の成長率を見せており、現在ビデオ会議システムを導入している企業の割合は少ないものの、その反動としてパラダイムシフトが起きるとの期待を語った。

 同社では現在1万円台から15万円台まで多数のWebカメラ製品をラインナップしているが、4~5名程度の小規模会議室向けの高機能なWebカメラが欠けていた。そこで今回ハドルルーム向けといったセグメントを攻めるべく、MeetUpを投入した。

 ダドリー氏は、世界中でビデオ会議システムを取り入れていない会議室が5,000万室も存在すると述べており、そのうちの100万室にMeetUpを導入できるだろうとの自信を見せる。そのなかでも、日本では100万台中の10%を占められるのではないかとの見方を示した。

日本におけるビデオ会議システムの成長率
ロジクールのWebカメラのラインナップ
ハドルルームにビデオ会議システムを導入するさいに障害となる3つの条件
MeetUpの3つの長所
MeetUpは120度の視野角に対応
マイクを3本内蔵し、音声も全体に行き渡る
設置方法は、普通に置くだけでなく、壁がけや、オプションでディスプレイ上に設置可能
夏頃にAndroid/iPhoneスマートフォンをリモコン代わりに使えるアプリを提供予定
背面
天面
側面
付属品一式
手に持ったときや設置したさいの大きさ
実際に写したところ。画角が広いため余裕を持って3人が画面に入る
5倍ズーム時