矢野経済研、光ディスクドライブの市場予測を発表
~各ブランドメーカーが期待するのは「DVD-RAM/R」

12月7日発表



 株式会社矢野経済研究所は、光ディスクドライブおよび書き換え可能な大容量記憶装置の市場予測を発表した。調査によれば、2001年における光ディスクドライブの出荷台数は1億7,670万台の見込み。

 調査は、CD-ROM、CD-R/RW、DVD/CD-RWコンボドライブ、DVD-ROM、DVD-RAM/R、DVD-RW、DVD+RW、DVD-RAM&CD-RW、DVD-Video、各ドライブ用ピックアップなどを製造するメーカー(16社)および、ブランドメーカーやPC量販店(24社)など、合計40社を対象に、2001年8月から11月の間に行なわれた。

 光ディスクドライブ市場は対前年比約130%の高成長を維持しているが、好調なのはCD-ROM系のみで、PC用のDVD-ROM系はアプリケーション不足のため、PCメーカーの採用が進まず伸び悩んでいると分析している。

 加えて、CD-ROM系に強い韓国、台湾勢の台頭にともない、日本の市場が侵食されつつあることを受け、国内メーカーはDVD-ROM系へのシフトを行なうとともに、2002年下期には、大容量の書き換え型ドライブ市場の競争激化による市場の活性化がされると予測している。また、Windows XPや、ブロードバンド環境の普及によるダウンロードの増加や動画の記録という需要も追い風になると見ている。

 また、各ブランドメーカー(製造メーカーから製品を購入し、自社ブランドで販売する企業)や量販店に対し「2002年に最も期待できる光ディスクは何か?」というアンケート調査も実施している。

 1位はDVD-RAM/Rで頭1つ抜け出しており、2位~5位は横並びになっている。DVD-RAM/RやDVD-RW、DVD+RWなど、GBクラスのメディアに対し、メーカー側の高い期待度が表われているが、実際の2002年市場では、数量的にはCD-RWの販売が最大になると予測している。

【アンケート結果】
順位カテゴリポイント
1DVD-RAM/R113
2DVD/CD-RWコンボドライブ90
DVD+RW90
4DVD-RW88
DVD-RAM&DVD-RW88
6CD-RW60
7DVD-RAM&CD-RW45
※1位を7点、2位を6点...7位を1点としてカウント

□矢野経済研究所のホームページ
http://www.yano.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yano.co.jp/press/2001/011207.htm
□詳細情報(PDF)
http://www.yano.co.jp/press/pdf2001/011207.pdf

(2001年12月7日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]

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