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COMDEX Fall 2001会場レポートCOMDEX Fall 2001が5日間の会期をスタート |
会期:11月12日~11月16日(現地時間)
会場:Las Vegas Convention Center
現地時間の11月12日午前10時30分、IT不況打開への期待、テロへの不安など、主催者、出展者、来場者がそれぞれに複雑な思いを胸に秘め、COMDEX Fall 2001が開幕した。
昨日お伝えしたとおり、コンベンションセンターへの入り口には金属類探知用のセキュリティゲートが設置されているほか、市内のホテルとコンベンションセンターを往復している無料のシャトルバスにも、敷地内に入るまえに鏡を使って底部のチェックが入るなど、考え得るさまざまな方法でセキュリティチェックが実施されている。例外的にカメラ機材やバッグの持ち込みが許可されているメディア関係者も、専用の入り口でチェックを受けてからの入場となる。バッグ類で要注意とされているのはやはり爆発物のようで、今日は入場にあたって火薬探知犬からクンクンされるという出迎えを受けた。
しかし、いったんコンベンションセンター内に入ってしまえば、そこはいつものCOMDEXの光景が広がっている。セキュリティゲートがボトルネックになって、一気に大量の来場者が流入してくることがないため、コンコースや通路にも余裕ができて、人の流れもかえってスムーズになった。
米国内の展示会では、言うなれば各社のなわばりのようなものが存在していて、同じ企業のブースは毎年ほぼ同じ場所に設営される(実はこれが結構わかりやすくてありがたい)。例えばメインエントランスから最も近い展示ホールの入り口のそばにマイクロソフト、その動線上にソニーという構図はここ何年も変わっていない。しかし撤退した企業があれば、空きスペースとなったその一等地に次の企業が進出してくる。今年は、昨年までPhilipsがあった場所にSAMSUNGが移動してきていた。ちなみに主な大手で今年の出展を見送っていたのは、前述したPhilips、Acer、そしてGatewayなどが挙げられる。
出展見送りが相次ぐなかで、期待のニューカマーがNTT DoCoMoである。中央ホールのかなりいいロケーションに、かなり大きめのブースを構えて、FOMAやiモードを中心に展示を行なっている。展示されている製品自体は日本のユーザーにとってはお馴染みのものがほとんどだが、米国在住者には新鮮に迎え入れられている。
日本企業の主な展示状況としては、ソニー、東芝、キヤノン、オリンパスなどがほぼ例年並みかやや縮小しながらも展示ホール内での出展を維持。いっぽうで、シャープ、パイオニア、サンヨーなどが展示ホール内での出展を見送ってコンベンションセンターのミーティングルームに移動した。こうした措置が、特殊な状況ともいえる今年に限ったものなのか、来年も継続されるものなのかは判断が付きかねる。
こうした企業ブースのほか、メモリースティックパビリオン、SDカードパビリオン、USBパビリオン、Bluetoothパビリオンなどトレンドテクノロジーをフィーチャーしたエリアが会場内には点在している。こうしたパビリオンでの出展状況も順次掲載していく。
また今年はSands Expoでの展示がなくなったことで、小規模のブースやパーツ系のメーカーも大挙してLas Vegas Convention Centerへの居を移している。そのため、会場内のゾーニングもなかなか苦労しているようだ。昨年まで併催されていたLinux BUSINESS EXPOは、今年は開催されていない。
COMDEX Fallは、連日午前10時から午後5時(最終日は午後4時)まで開場している。
□COMDEX Fall 2001のホームページ(英文)
http://www.key3media.com/comdex/fall2001/
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【11月12日】厳重な警備態勢のなか、COMDEX Fall 2001が明日開幕
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011112/comdex01.htm
(2001年11月13日)
[Reported by 矢作 晃]
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