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Dell、社長兼COOが来日「IT投資は来年に回復の見通し」 |
ケビン・ロリンズ Dell社長兼COO |
10月29日、Dell Computerのケビン・ロリンズ社長兼COO(最高執行責任者)が来日し、都内で会見した。ロリンズ社長は「世界的なIT不況や米国同時多発テロなどの厳しい状況にもかかわらず、Dellは8月中旬に発表した2001年第3四半期業績予想を維持している」と述べた。Dellは第3四半期業績を、売上高を72億~76億ドル、1株当たり15から16セントの利益と予想していた。
IT業界の困難な状況が続く中、Dellが良好な業績を維持できる要因についてロリンズ社長は、Dellのビジネスモデルが顧客のニーズを迅速に理解/対応できること、また、コスト構造の効率がよいことをあげた。また、これらの実現のため、Dellはインターネットを活用し、顧客/サプライヤー/従業員とのリレーションシップの確立に努めたことと指摘。DellのようなITによるリレーションシップの確立はすべてのビジネスに必須のものであるとし、来年の春から夏にかけてIT投資が回復するとの見通しを述べた。
米国エンタープライズ市場でのシェア拡大の様子 |
なお、先日発表されたWindows XPによるPC需要の喚起については「Windows XPはWindows 95と同様にエキサイティングな製品であり、特にコンシューマ市場によい影響を与えている。企業ユーザーには来年春から夏にかけての買い替え需要期に前向きの影響を与えるだろう。だが、経済状況の問題もあり、当初の売れ行きは爆発的とは言えない」と述べた。
□Dellのホームページ(英語)
http://www.dell.com
□第3四半期業績見通しについてのニュースリリース(英語)
http://www.dell.com/us/en/gen/corporate/press/pressoffice_us_2001-10-04-aus-000.htm
(2001年10月29日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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