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プロカメラマン山田久美夫のWORLD PC EXPO 2001デジタルカメラレポート初公開のデジタルカメラが多数登場
会場:幕張メッセ 日本コンベンションセンター
国内最大のPC系イベント「WORLD PC EXPO」が開幕した。 この秋は、世界的に見ても、カメラ関連の大型イベントがないこともあって、デジタルカメラメーカーは各社とも、このイベントをターゲットに新製品を発表している。会場では、この秋から冬にかけての意欲的な新製品が勢揃いした感じで、見応えのあるイベントとなった。 今回は、その中でも特に注目すべき新製品を中心に、その見どころをレポートしよう。
ブースでは、新ブランド「LUMIX」専用の特設スペースを設け、発表されたばかりの新製品「DMC-LC5」と「DMC-F7」の両モデルをアピールしていた。
ブースでの人気は上々。台数が比較的少ないこともあるが、実機を手にするのに1~2人は待たなければいけない状態だ。特に、上級機の「DMC-LC5」のブラックタイプに人気が集中しており、その手触りや操作感を真剣にチェックしている人が多かった。また、普及機の「DMC-F7」はシルバータイプを手にする人が多く、「意外にコンパクトだなあ~」という声が多かったようだ。
また、同ブースには、銀塩カメラのM型ライカやレンズのカットモデルなども展示されており、じっくりと眺めている銀塩ユーザーの姿も見られた。
ただ、カメラが回転台に乗っていることもあって、四方からその姿を見ることができる。実機を見ると、レンズ部はそれなりの厚みがあるが、ボディ部分がかなり薄くできており、各方向に回転できる液晶モニターの使い勝手もよさそうだ。
また、アクセサリ類の展示もあり、新設計となる19mmレンズ相当の超広角撮影可能なワイドコンバータも、意外にコンパクトに仕上がっていた。
「COOLPIX5000」の、具体的な発売日程については、ブースで聞いたところ、「年内でクリスマス商戦に間に合うのは確実だが、具体的な時期については後日公開する」ということだった。 このほか、同ブースでは、発売前の「COOLPIX885」、発売直後の「COOLPIX775」や「D1H」なども手にとって見ることができる。
「C-40ZOOM」、「E-20」、「C-2」と立て続けに新製品を発表したオリンパス。会場では各製品ともに、十分な台数が用意されており、じっくりと手にとって見ることができる。
特に、コンパクトな高画素機の購入を検討している人は、この機会に「C-40」の感触を手にとって確かめておくといいだろう。
また、ブースでは、巨大な水槽を使った水中バレー(?)のようなパフォーマンスが行なわれている。国内ではあまり知られていないが、同社ブースでのパフォーマンスは海外イベントでも数々の賞を受賞しているだけに、それだけでも立ち寄る価値が十分にある。 さらに、「E-20」を中心とした、プロカメラマンの指導による水着撮影会なども行なわれていた。
デジタルカメラ関連では、来月発売のニューモデル「DSC-P5」、「DSC-P3」、「DSC-F707」を中心とした展開。特に、その場で撮影し、超小型の昇華型プリンタでのプリントデモが盛んに行なわれており、その実力の一片を体感することができる。 大ヒットモデル「P1」の後継機となる「P5」だが、ブースでの反応はなかなか良好だろう。とはいえ、外観デザインが先代モデルとあまりに似通っていることもあって、新製品だと気が付かなかった人もいたようだ。
また、ツァイスブランドの光学5倍ズーム搭載500万画素モデル「DSC-F707」も出品されており、こちらの人気も上々。ブースではナイトショットの実演デモも行なわれており、興味のある人はぜひ体験するといいだろう。 さらにソニーを中心としたメモリースティック賛同企業は今回、メモリースティックパビリオンを展開した。 こちらはメモリースティックを採用した、各メーカーのあらゆる分野の製品が一堂に見られる。海外イベントではこのようなスタイルでの展開を図ってきたが、国内イベントでは初めての出展スタイルだ。
こちらでは、ソニーの業務用昇華型プリンターに課金システムを組み合わせた、セルフサービス型のデジタルプリント端末を出品していた。まだ参考出品段階ということだが、首都圏でのテスト設置も始まっているという。 また、同パビリオンでは、メモリースティックのI/O拡張モジュールとして、クリエ用のデジタルカメラモジュールも出展されていた。発売日未定ということだが、具体的な対応モデルとして「N600C」、「N750C」などがあげられていた。
□WORLD PC EXPO 2001のホームページ (2001年9月20日)
[Reported by 山田久美夫] |
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