VIA、Pentium 4用チップセットP4X266へIntelが圧力と抗議

8月23日(現地時間) 発表



 VIA Technologiesは23日(現地時間)、同社のPentium 4用チップセット「P4X266」を採用しないように取引先にIntelが圧力をかけているとの声明を発表した。

 VIAのRichard Brownマーケティングディレクターは、プレスリリース中で「Intelはメディアや顧客などにVIAがPentium 4用チップセットのライセンスを持っていないと喧伝している。われわれはこの見解や、脅しじみたIntelの戦略には賛成できない」とし、「顧客を脅して市場に不安の種をばらまくのでなく、公式な見解を明らかにするべきだ」と述べている。

 また、従来のPentium 4システムより15%程パフォーマンスが高く、より低価格なシステムを可能にするP4X266に顧客は強く興味を持っているとし、「コストと性能という2つの大きな要素を兼ね揃えたP4X266は、来るべき新Pentium 4の普及にも大きな影響を与えるだろう。IntelはPentium 4の普及にとってP4X266が及ぼすであろう事実を認識すべきだ」とBrown氏は説明している。

 P4X266については、当初からPentium 4のシステムバスライセンスを得ていないことが指摘されており、結局ライセンスを得ることなく発表された。VIAでは発表時のプレスリリースで、「P4X266はS3 Graphicsが製造する」と説明し、'98年にIntelと10年間のクロスライセンスを結んだSonicBlue(旧S3)とのジョイントベンチャー「S3 Graphics」の製造とすることで、バスライセンス問題を回避しようと図っている。

 いずれにしろ、P4X266を巡る両社の争いはしばらく続きそうだ。

□VIA Technologiesのホームページ(英文)
http://www.via.com.tw/
□ニュースリリース(英文)
http://www.via.com.tw/jsp/en/pr/intel.jsp
□関連記事
【8月16日】【Hothot】VIA製Pentium 4用チップセットP4X266速報レビュー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010816/hotrev120.htm
【8月15日】VIA、DDR対応Pentium 4用チップセット「P4X266」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010815/via.htm

(2001月8月24日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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