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京セラなど4社が“intent”をプラットフォームにした協議会を発足
7月12日開催
連絡先:OCPA設立準備委員会事務局 京セラ株式会社、シャープ株式会社、日本ビクター株式会社、英Tao Group Limitedの4社は12日、オープンプラットフォームの普及・啓蒙活動を主眼とした団体「オープン・コンテンツ・プラットフォーム協議会(OCPA)」を9月に設立することを発表した。 OCPAは、Tao Groupのアプリケーション実行環境「intent」を使用したオープン・コンテンツの規格策定を行なっていく団体。 これまでハードウェアやアプリケーション、コンテンツを提供する業者では、それぞれ固有のOS、ハードウェアに合わせて開発を行なう必要があった。OCPAの定めた規格に準拠したハードウェアであれば、JavaやC/C++で記述されたアプリケーションやコンテンツが利用できるため、コンテンツ業者などは、既存の資産を利用して開発を行なうことができるとしている。
OCPAの主な活動内容は以下の4つ。
・オープンプラットフォーム実現のための標準仕様(OCPA standard)の策定 パソコンやPDAだけでなく、携帯電話、AV機器/家電製品などの機器を問わず、音楽や動画、ゲームなど、多様なコンテンツが利用できるようになるという。 今回この規格の中心となる、intentは、JavaやC/C++が実行可能な組み込み用アプリケーション実行環境で、仮想プロセッサ技術を使うことによってCPUやOSに依存しない環境が構築できる。さまざまなCPUに対応したトランスレータにより、ネイティブコードに変換されるため、通常のJava実行環境にくらべて高速に動作するという。
7月12日現在、ジャストシステムや富士通プライムソフトテクノロジをはじめ、セガ、タイトーなどといったゲームメーカーなど、合計22社が賛同しており、今後もコンテンツプロバイダーやハードウェアメーカー、通信業者など、業界を問わず賛同企業を募集していくという。 質疑応答では、「具体的に提供するコンテンツなどは決まっているか?」という質問に対して、「現段階では、ゲームや音楽配信などのコンテンツ業者と検討中」と答え、本格的な活動開始前ということもあり、具体的なコンテンツ名などは明らかにされなかったが、「すでに基幹ととなる技術は完成しており、後は各メーカーと話し合いをするだけ」との見解を示した。
(2001年7月12日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp] |
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