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TECHXNY/PC EXPO基調講演レポートIntelがPentium 4 1.8GHzを来月に出荷と正式表明
会期:6月25~28日 会場:Jacob Javits Center
●Pentium 4 1.8GHz出荷間近! スプリンター氏が来月出荷を正式にアナウンス スプリンター氏は6月27日に行なわれた基調講演の中で、「来月にはPentium 4 1.8GHzと1.6GHzを出荷する」とアナウンスした。Pentium 4 1.8/1.6GHzの投入については、既にCOMPUTEX TAIPEIの時に、同社のビル・スー氏もインタビュー「Intel副社長ビル・スー氏グループインタビュー~プライスポイントを増やすためPentium 4のクロックグレードを拡張する」( http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010606/comp08.htm )のなかで認めており、あとはどのタイミングで行なわれるかに焦点が絞られていた。COMPUTEX TAIPEIの記事でも書いたように、OEMメーカー筋の情報によれば、Intelは第3四半期の早い時期に投入するとされており、その時期は7月が有力と見られていた。そうした意味では、今回の発表はその情報を追認したものと言える。
注目すべきは、第4四半期に2GHz以上のクロックのPentium 4を出荷するとしている点だろう。これまでIntelは年内にNorthwood(製造プロセスルールが0.13μmのPentium 4、L2キャッシュが512KB)を出荷するとしてきたが、そのクロックに関しては口を閉ざしたままだった。OEMメーカー筋の情報では、IntelはNorthwoodを第4四半期に2.2GHzと2GHzのクロックで導入する予定であるといい、おそらくスプリンター氏はこちらのことを言っているのだと思われる。
●モバイルPentium III-Mは1.13GHzより正式にスタート
スプリンター氏は、「モバイルPentium III-Mにより、ユーザーはモバイル環境においてよりハイパフォーマンスを手に入れることができる」とし、その最初の製品は「1.13GHzを第3四半期中に出荷する」と述べ、モバイルPentium III-Mの概要が、Intelの公式な見解として明らかにされた。
●基調講演のテーマは「マクロプロセッシング」 今回のスプリンター氏の基調講演のテーマは「マクロプロセッシング」で、これはもちろん「マイクロプロセッサ」にかけたものだ。これまでIntelの半導体は主に、PCなどクライアント側の半導体として利用されてきた。しかし、今後はItaniumやXeonといった最新のサーバー用CPUなどで、バックエンドにくるデータセンターサーバーやミッドレンジのアプリケーションサーバーなどにも参入していく意向を持っている。そういう意味では「マイクロ」な世界から「マクロ」な世界で使われるCPUとなるわけで、それに引っかけて「マクロプロセッシング」という標語を利用しているのだ。 スプリンター氏は基調講演の中で「マクロプロセッシングにより、インターネットを活用する会社が、マーケットの急速で根本的な変化に対応し、競争力を高めていくことを可能にする」と述べ、Intelのソリューションを利用することにより、インターネット社会に対応した企業として生き残ることが可能になるとアピールした。その例としてスプリンター氏はUSATODAY.comの例を紹介し、Intelベースのサーバーに交換したあとで、USA TODAYは1日に1億件のリクエストを可能にしたとその優秀さをアピールした。
□TECHXNYのホームページ(英文) (2001月6月29日)
[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング] |
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