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TECHXNY/PC EXPO会場レポート速報:ソニーがPalm OS 4.0搭載CLIEを展示
会場:Jacob Javits Center
ソニーはPalm OS搭載端末のCLIEの新製品として、PEG-N610CとPEG-S320の2製品を展示している。ソニーは国内ではPEG-N700C( http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PEG/PEG-N700C/index.html )というPalm端末を既に発表している。PEG-N700Cは、ATRAC3形式のオーディオファイルを再生するミュージック機能が追加され話題を呼んだが、今回展示されているPEG-N610CとPEG-N320はその廉価版と位置づけられ、オーディオ再生機能が省略されている。米SONYのパーソナルネットワークソリューションズカンパニーハンドヘルドマーケティングプロダクトマネージャの高柳氏は「本製品はオーディオ再生機能が必要ないユーザー向けにオーディオ再生機能を省略した製品です」と述べ、本製品が廉価版であることを認めている。 だが、本製品は単なる廉価版にはとどまらない。PEG-N700CがPalm OS 3.5.2を搭載していたのに対して、PEG-N610C、N320ではPalm OS 4.0が搭載されているのだ。このため、画面に表示できる色数が256色から65,536色(16bitカラー)に増えており、表現力が大きく向上しているのが特徴と言える。そのほかの仕様(解像度が320×320ドットの高解像度に対応)などのスペックは従来のPEG-N700Cから変更されていない。なお、ボディカラーは若干変更されており、PEG-N700Cがシルバーをベースとしたものだったのに対して、PEG-N610Cではやや紫が加わったシルバーになっており、VAIOのイメージカラーに近い配色となっている。 価格はPEG-N610Cが400ドル(日本円で約48,000円)で、米国でのPEG-N700Cが500ドル(日本円で約6万円)であることを考えると、約1万円強は安価になっているようだ。なお、高柳氏によればPEG-N610Cは日本向けには発売される予定は今のところないということだ。ハイエンド製品が好まれる日本市場では、安価なモデルは必要ないと判断したということなのだろう。
会場ではPEG-N610Cが触れるようになっており、実際に65,536色の威力を確認することができた。従来モデルに比べて写真などを表示した時に圧倒的に表現力が向上しており、この点は大きな魅力と言える。なお、高柳氏によれば「PEG-N700Cの次期モデルではPalm OS 4.0がサポートされる」とのことで、日本でもPalm OS 4.0を搭載したCLIEが入手できる日も遠い日ではなさそうだ。
□TECHXNYのホームページ(英文) (2001年6月27日)
[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング] |
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