LinuxWorld Conference & Expoレポート前日レポート

会場となるJacob K. Javitesコンベンションセンター。からりと晴れた昨年と同じ会場なのだが、雨が降っているとなぜか会場も落ち込んで見える

会期:1月30日~2月2日(現地時間)
会場:Jacob K. Javits Convention Center , NewYork


 米国で1月30日から2月2日まで、LinuxWorldExpoが開催される。なお、今年の8月は、会場をサンフランシスコに移して開催される予定だ。

 展示会場やキーノートスピーチは31日からで、米国時間の今日30日は、登録とチュートリアルと呼ばれる基本的な内容の講座のみである。このため、開幕したとはいえ会場はまだ工事中で、人もほとんどいない。というのも、来場者のメインは実際にLinuxに関わる人が多いため、チュートリアルは、内容的には明日からのカンファレンスを聞くために必要な初心者向けの基礎知識という位置づけで、参加者はこれからLinuxを始めようという人や、概要を知りたい非技術者などだからである。



会場内部の大看板。このあたりの作りは昨年とまったく同じ
 会場は、昨年と同じマンハッタンにあるかつてのニューヨーク市長の名前のついたJacob K. Javitesコンベンションセンター。

 会場周辺はあいにくの雨。昨年と違って、今年のニューヨークはちょっと暖かく、市内に残っている雪もほとんどない。

 会場の規模は、去年と同じで、特に縮小傾向はいまのところ感じない。明日からは、キーノートスピーチが始まるが、初日はIBM、2日目はIntelという組合せとなっている。


展示会場は工事中。今日はチュートリアルのみなので、登録受付所もまだ人影もまばら。さて、明日の朝はどうだろうか
 スポンサーには、出資金額に応じて、Cornerstone、Platinum、Gold、Silverとランクがつくが、なぜかPlatinumが一番多く15社もある。余談になるが、貴金属であるプラチナよりも、普通の石でしかないCornerstone(隅石、礎石、かなめ石と訳される)が上位にあるのは、米国建国時代の話が絡むのだが、PC Watchとは無関係なので割愛させていただく。

 というわけで、米国経済の先行きと無関係にイベントが盛り上がるかどうかが、ちょっとした話題でもある。Linuxのキャラクタにはペンギンが使われているため、ニューヨークが暖かいと元気が出ないという人もおり、明日からの会場などが注目されている。

 もっとも、ビジネス的には、Windows2000が伸び悩み、2001年には売上げが落ち込むことを予想したMicrosoftなどに比べると、そう悪い話を聞かないLinux。明日からのレポートにご期待いただきたい。

□LinuxWorld Conference & Expoのホームページ(英文)
http://www.linuxworldexpo.com
□関連記事
【2000年2月7日】LinuxWorld Conference & Expo in New York Cityレポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000207/lw03.htm

(2001年1月31日)

[Reported by 塩田紳二]

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