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WORLD PC EXPO 2000会場レポート
【携帯デジタルオーディオ】

シングルCD-Rを使ったMP3プレーヤーが本格化ほか

会期:10月17日~21日(17日は特別招待日)
   10:30~18:00 (10月21日は17:00まで)

会場:東京ビッグサイト 東1~6ホール 西3ホール

入場料:1,500円
 

■シングルCD-Rを使ったMP3プレーヤーが本格化

 COMPUTEX TAIPEI 2000でもレポートしたとおり、最近になってシングルCD(CD-R)を使用したポータブルMP3プレーヤーが登場してきている。

 もちろん、今回のWORLD PC EXPO 2000の会場でも、いくつか見ることができた。いずれも海外メーカーの製品だが、日本の展示会に出展しているということもあり、国内でも販売される予定だ。

FORNETの「MP3 HUNTER」。展示されていたのは、試作品の趣だったが、完動品だった
 そのうちの1つ、FORNET(日本での取り扱いはプライムコーポレーション)の「MP3 HUNTER」は、非常にあっさりした四角いデザイン。閉じた状態ではCDプレーヤーに見えないかも知れない。

 電源は単3電池2本を使用し、連続再生時間は150分。機能は再生、巻き戻しなど基本的なのもののみ搭載している。日本での発売は11月ごろで、価格は180ドル程度という。

DELTAの「MP3 CD PLAYER」。外観デザインもかなり凝ったものになっている
 一方、DELTAのブースで展示されていた「MP3 CD PLAYER」は、かなり凝ったデザインで、国内のポータブルCDプレーヤーと比較しても遜色ない。また、機能的にもリモコン付きヘッドホンが付属するほか、FMチューナも内蔵するなど高機能。

 国内では年末から年頭にかけ発売され、店頭価格は2万円強としている。高機能な分だけ、MP3 HUNTERより若干高くなりそうだ。

□関連記事
【6月8日】COMPUTEX TAIPEI 2000レポート
MP3対応シングルCDプレーヤー、ソニー風デザインのMP3プレーヤー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000608/taipei13.htm



■低価格でコンパクトなHDD内蔵MP3プレーヤー

 現在、クリエイティブの「NOMAD Jukebox」や、HanGo Electronicsの「Personal JukeBox」など、HDDを使用したMP3プレーヤーが市場に出回っている。HDDを使用することで、スマートメディアやMMCなどの半導体メディアに比べて圧倒的に大容量なのが魅力だ。しかし、どうしても大きく、価格も高くなってしまうという弱点がある。

 そのような状況の中、注目されるのがフォーカルポイントコンピュータが出展していた「Jukebox 6000」だ。2.5インチ6GBのHDDを内蔵しながら、外形寸法は82×115×34mm(幅×奥行き×高さ)、重量290gとコンパクトにまとまっている。筐体の両脇にニッカド単3電池が1本づつ入り、連続4時間再生が可能で、本体には充電機能も備えている。

 インターフェイスはUSBで、通常のHDDとして使用可能なのも特徴。また、バックライト付きの液晶を搭載しているが、表示は1バイト文字のみとなっている。

 今月末に発売が予定されており、標準価格は49,800円と、HDD MP3プレーヤーとしては、割安となっている。

□「Jukebox 6000」のページ
http://www.focal-point.com/products/archos_jukebox.html
□関連記事
【5月1日】2.5インチHDD搭載ポータブルMP3プレーヤー
「Personal JukeBox」使用レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000501/pjbox.htm
【10月11日】6GBのHDDを備えた携帯型MP3プレーヤーのニューフェース
「NOMAD Jukebox」使用レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001011/nomad_j.htm


■ハギワラ、ユニットを付ければ圧縮音楽が再生できるMOとSuperDiskドライブ

 積極的にMP3やWMAなど、圧縮音楽プレーヤーに取り組んでいるハギワラ シスコムは、今回も数種類のプレーヤーを出展している。その中でも最も目新しいのが、新コンセプトの640MO「Amalfi」とFD32MB対応SuperDiskドライブ「shannon」だろう。

 両ドライブともコンセプトは同じで、ポータブルのドライブの後部に拡張端子(ATAPI)が備えられており、ここにオプションのユニットを装着することで、ポータブルオーディオプレーヤーとして使えるようになる。ただし、Amalfiとshannonではユニットの形状が異なるため、それぞれ専用のユニットが必要になる。

 shannonにはMP3専用ユニットとWMA専用ユニットがラインナップされ、Amalfiではそれに加えてIEEE-1394アダプタ、USB2.0アダプタも発売予定。なお、AmalfiのUSBユニットにはMP3再生機能も搭載されており、標準パッケージに同梱される。

 Amalfiは12月に37,000円程度で、shannonは来年1~2月に17,000円程度で発売予定。オプションユニットの価格はMP3が5千円程度、WMAが1万円弱としている。



■TDKブランドのポータブルMP3 CDプレーヤーが発売へ

 既にMP3が再生できるポータブルCDプレーヤーは珍しくなくなっているが、TDKブランドで出るとなれば話は別。

 TDKが製造しているわけではないが、現行の類似製品のように厚く、野暮ったいデザインではないところが魅力だ。単3アルカリ電池2本で、連続約10時間再生が可能。また、膨大な曲が入るMP3 CDプレーヤーでは嬉しい、24曲プログラム機能なども備えている。

 価格や発売時期などは未定だが、同社の説明員は「発売することだけは確実」と話していた。



■その他のポータブルオーディオプレーヤー達

ハギワラ シスコムでは、CD-R/RWドライブとしても使えるものや、SD、MMCの両方に対応するカセット型のプレーヤーなども参考展示していた。いずれも、発売時期や価格は未定 さらに、ハギワラ シスコムのブースでは、スマートメディア、SD、CFに対応可能な「ESTORIL」も展示されていた。ユーザーの要望にあわせて、搭載スロットを決めるという。また、USBでパソコンと接続すると、それぞれのメディア用ドライブとしても使用可能。今年末から来年頭にかけての発売が予定され、価格は19,800円

SamsungのMP3プレーヤーシリーズ「yepp」には、静止画表示可能なモデルが登場しているが、今回は動画再生にも対応した「Motion yepp」が参考出品されていた。展示されていたのがモックアップな上、担当者が捕まらなかったので詳細は不明だが、スペックシートによれば「音楽ビデオ(MPEG)」が再生可能となっている こちらもモックアップだったARRO(日本の代理店はティ・ウェル ジャパン)の「Mini PDA」。前面のほとんどを液晶パネルが占め、主目的は名刺ビューワ。しかしUSB、MMCスロット、IrDAとインターフェイスが豊富で、MP3プレーヤー、電卓、ボイスレコーダ、辞書としても使えるという。
来年1月には発売するとしており、価格も19,800円とのことだから、話どおりならかなりお買い得な製品となりそう


□WORLD PC EXPO 2000のホームページ
http://wpc.nikkeibp.co.jp/wpc/

(2000年10月20日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]

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