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松下、デジタルネットワーク戦略を発表
~AVノートパソコンを参考出品~

参考出品された新AVノート“人”ロゴマーク
9月13日 発表



 松下電器産業株式会社は、デジタルネットワーク戦略発表会を開催、10月に正式発表を行なうAVノートパソコンを参考出品した。

戸田専務取締役AVC社社長
 発表会で、専務取締役AVC社社長の戸田氏は、今後はA(Audio)、V(Video/TV)、C/C(Computing/Communication)が更に融合した商品作りをすると語った。

 具体的には、BSデジタルテレビを核としたエンターテインメントネットワーク、携帯電話やSDメモリーカードを核としたモバイルコミュニケーションネットワーク、ヒューマンPCを核にしたクリエイティブネットワークを中心とした製品展開を行なうという。今後はトップブランドとして認識されているPanasonicブランドを大事にし、魂のこもった商品を出して行きたいと語った。

 また、同社では全Panasonicブランドの中でも特に自信作となる製品には「デジタル新製品プロダクツ Series 21」というシールが貼られるという。戸田氏によれば「Series 21」のシールが貼られる製品は年内で10数機種になるという。

 戸田氏は、BSデジタルテレビや携帯電話は既に販売しているが、クリエイティブネットワークの核となるAVパソコンが欠けているとし、クリエイティブネットワークの核となる開発中の新AVノートパソコン「人:HITO」(Human Information Technology Operation)を紹介した。HITOの詳細な仕様や価格は未定としているが、同社では10月中旬に正式発表、11月中に発売するという。なお、HITOは10月3日から幕張メッセで開幕されるCEATEC JAPAN 2000に出展される。

参考出品された新AVノート クリエイティブネットワークの構成 クリエイティブネットワークを構成する製品群

 続いて登場したAVC社の久保田氏からは、HITOのコンセプトが説明された。HITOはクリエイティブネットワークのコアとしてパソコンはどうあるべきかが考慮され、「見て楽しい、聞いて楽しい」がキーワードになっているという。HITOには表示画像によって液晶の輝度やコントラストをダイナミックに変化させる液晶AI技術、ステレオスピーカーとは別にサブウーハーを設けたS-XBS、4.7GB DVD-RAMを読み取り可能なDVD-ROMドライブ(DVD-ROMモデルのみ)などが搭載される。ポインティングデバイスは、光学光学トラックボールが採用され、トラックボールの外周にはジョグホイールが配置される。また、世界で初めてSDメモリーカード専用スロットを備える。

会場に参考展示されたHITOの試作モデル。外観上の特徴ともなる光学トラックボールとジョグホイール。前面にはCD操作キーなども備える 左側面にはSDメモリーカードスロットのほか、AVインターフェイスなどを備える 右側面にはPCカードとIEE-1394、ワイヤレスコムポート、USBなどを備える

 HITOは標準的なインターフェイスに加え、PCカード×2、IEE-1394×2、光デジタル、携帯電話/PHS用ワイヤレスコムポートなども搭載する。また、DVD-ROM搭載モデルに加え、CD-RW搭載2モデルが用意される。

 なお、同社のノートPC「Let's noteシリーズ」との棲み分けについては、HITOはAVとの親和性を高め、Let's noteはビジネス・モバイルおよびハイエンドマニア層向けとして残していくという。

□松下電器産業のホームページ
http://www.panasonic.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn000913-1/jn000913-1.html

(2000年9月13日)

[Reported by taira@impress.co.jp]

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