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Seagate、コンシューマ製品市場戦略説明会を開催
HDDを搭載する家電メーカーに開発支援

米Seagateのロブ・ペイト セールス&マーケティング担当マネージャー


 米Seagate Technologyは7日、コンシューマ向け家電製品の市場戦略説明会を開催した。説明会にはロブ・ペイト セールス&マーケティング担当マネージャーが出席、7月に発表した家電向けの電子機器テストセンター「CETEC:Consumer Electronics Testing and Engineering Center」の概要と、同社のコンシューマ市場での戦略を明らかにした。

 CETECはコロラド州ロングモントに設立され、家電向け電子(CE:Consumer Erectronics)機器へのHDD組み込み支援を行なっている。CETECでは、世界のCE機器メーカーを支援し、単にHDDだけでなくシステム全体をテストし、構造上図面上の設計の問題をはじめ、製品のテストや大量出荷時の保護用梱包の開発まで行なう。同社では業界で唯一、CE機器のテスト、統合化、分析を専門に行なう施設としている。

 ロブ・ペイト氏は、CE機器メーカーの多くはHDDに初めて取り組むが、HDDが実装されるセットトップボックスやPVR(Personal Video Recorder)は、技術的に複雑で、電子・機械的な影響を受けるなどデリケートな製品だと語った。製品へのHDD組み込みにあたり、CETECでは電子モデリングにより、実際の試作品制作の前に電子的にシミュレーションを行なって、試作品に改善点を反映、試作品制作の時間やコストが削減できるという。また、信頼性や環境面でのテストや、互換性のテスト、CE機器メーカーの従業員に対する手入れや取り扱い訓練などのサービスも実施する。

 米国のHDD市場調査会社TrendFOCUSによれば、コンシューマ市場向けHDDの出荷数は、2000年には2,000万台規模で、2004年には1億台以上に達する見込みという。うち、SeagateのHDDはCE市場で100万台を出荷、PVRだけでも20万台以上を出荷し、ほかのストレージベンダーすべての出荷台数を大きく上回る。

 ペイト氏は、「我々はただ単に製品を売って終わりではない。製品の性能や競争力のある価格はもちろんだが、サービスがあるからこそこのような結果になった」と述べた。

 同社では、今後1年間でCE機器用の「SeaStreamファームウェア」テクノロジーにより、10~12MB/Secの同期ビデオストリームが、最大4本同時に録再可能になり、より高品質なAVに必要なデータ転送率が保証できるという。また、著作権保護や静粛性、信頼性などを実現し、CE機器に最適化できるとしている。

□米Seagateのホームページ(英文)
http://www.seagate.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.seagate.com/cda/newsinfo/newsroom/releases/article/0,1247,509,00.html

(2000年9月7日)

[Reported by taira@impress.co.jp]

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