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NEC、声の登録なしで使い始められる音声認識ソフト
~音声で操作できるAAC/MP3オーディオソフトも登場~

7月27日 告知

連絡先:NECパソコンインフォメーションセンター
     Tel.0120-95-0001



 日本電気株式会社(NEC)は、初期導入作業を軽減した音声認識ソフト「SmartVoice Ver4.0 c(以下c版)」を7月28日から7,800円で発売する。c版にインターネット対応ソフトを追加した「SmartVoice Ver4.0 i(同i版)」も16,000円で同時に発売される。いずれもヘッドセットマイクが同梱される。対応OSは、Windows 95/98/98 SE/NT 4.0/2000。搭載CPUはPentium II 266MHz以上。

 初期導入時に規定文書を読み上げて声の特徴を登録する作業なしに、氏名と性別を指定することで音声認識が可能になったのが最大の特徴。この状態で開始して、入力した音声を音声の特徴を登録するためのデータとしても利用できるため、使いながら認識率を上げることもできる。また、「てん」、「まる」などと発音せずに、文脈から句読点が自動挿入されるモードも新たに用意された。

 読み上げ機能も強化され、辞書の拡張と、サンプリング周波数を11kHzから22kHzへ上げることで、聞きやすくなったという。発表会場では従来バージョンとの比較も行われたが、はっきりとわかるほど差があった。

 i版では、音声対応のブラウザーとメーラーが添付されるほか、英文翻訳ソフトとの連携(翻訳ソフトは別売、体験版が付属)、チャットページでの音声入力/読み上げ対応などの機能を備える。

 また、AAC、MP3、WMAの各圧縮方式に対応したミュージックソフト「スマートジュークボックス」を8月11日に発売する。価格は4,800円で、Windows 98/98 SEに対応する。SmartVoiceと組み合わせると、曲名を音声入力することで、その曲を演奏できる。その際にスマートジュークボックス自身はバックグラウンドでも動作するため、マウスでの操作のようにプレーヤーを常にフォアグラウンドにしておく必要はない。

 一般にAACは同じビットレートのMP3よりも音質にすぐれるものの、圧縮に時間がかかる。NECでは、自社開発のAAC圧縮エンジンを搭載し、Pentium III 667MHzのPCで再生時間の1/6というMP3と同等の速度を実現したという。会場で試聴した限りでもMP3に対する音質の有利さは感じられた。NECでは96kbpsのAACは128kbpsのMP3よりも音質に優れており、ディスク容量を節約できるとしている。

 なお、スマートジュークボックスでCDからリッピングしたデータは著作権保護が働いており、リッピングしたPC以外では再生できない。同様に他社のAAC対応携帯プレーヤーへ転送して使用することもできない。

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0007/2701.html
□スマートジュークボックスの製品情報
http://www.psinfo.nec.co.jp/jukebox/
【キーワード】「AAC」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000310/key111.htm#AAC

(2000年7月27日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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