ソニー、分離型スリム液晶ディスプレイにTVチューナを搭載価格:オープンプライス
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SDM-N50TVは同社が1月に発表した「SDM-N50」をベースに、TVチューナとビデオ入力を装備したモデル。それにともない、アナログRGB入力が従来の2系統から1系統に減らされ、メディアエンジン部がSDM-N50に比べ、奥行きこそ180mmと同じだが、幅が2倍の90mm、高さは20mm高い200mmに、重量も約0.9kgと50g重くなった。なお、本体色は、クールブラックとシルバーのツートンから、チタニウムグレーとシルバーのツートンカラーに変更されている。 テレビ機能の操作は、ディスプレイ前面のボタンで、チャンネル選択、音量設定、入力切り換えが行なえるほか、付属のカードリモコンでも操作可能。ユーザーの好みに合わせた細かい設定については、テレビ設定専用の画面を見ながら操作・調整ができる。 パソコン用ディスプレイとしての性能は、最大解像度1,024×768ドット、最大発色数約1,619万色、応答時間約35ms、最大輝度200カンデラ/平方メートル、視野角(水平/垂直)140度/120度で、SDM-N50とほぼ同じ。 今回新たに搭載されてNTSC信号処理系には、フルデジタルシステムを採用するなど、随所に新技術を投入している。ただし、映像入力がコンポジットしかなく、より高画質なS端子や、コンポーネント端子などが用意されていないのが残念なところだ。 まず、メディアエンジンに入力されたアナログビデオ信号は入力部で、新開発のデジタルビデオプロセッサにより、デジタル信号に変換。それ以降のすべての信号処理がデジタルで行なわれるため、元の信号の特性を安定させたまま高精細化変換や信号補正が可能としている。 また、プログレッシブ処理には独自の倍速変換技術「DPSS」(Digital Progressive Signal conversion System)を採用。従来の線形補間方式では、変換後も波形そのものは変わらないため、元の信号以上の細かさを求めることはできなかった。しかし、DPSSではデジタルマッピング処理により、NTSCの信号波形を高精細な信号波形にまるごとつくりかえるため、従来の線形補間方式では得られない精細な画像が得られるという。 さらに、この処理はリアルタイムで行なわれるので、デジタルメモリによりフィールドを2枚合成して走査線のすき間を埋める線形補間方式と異なり、ブレやボケが少ない自然な動画の表示が可能としている。色座標変換部にも、独自のカラースペースコンバータ(YUV → RGB)を搭載しており、トリニトロンの色再現特性に近い色再現を実現したという。
【主な仕様】
□ソニーのホームページ (2000年6月15日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp] |
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