「ケ-ブルテレビ2000」開幕、セガがLANアダプタを展示会場:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマート4F/文化会館3、4F 入場料:無料(入常時に登録あり) ケーブルテレビ関連のハードウェア、番組などを含むソフトウェアなどが一堂に会する展示会「ケーブルテレビ2000」が池袋サンシャインシティ ワールドインポートマート4Fおよび文化会館3、4Fにて開幕した。会期は14日から16日まで(10:00~17:00、最終日のみ16:00終了)。入場は無料だが入場時に登録作業が必要となる。 ケーブルテレビ事業者、番組供給事業者を想定した出展内容のため、ハードウェアゾーンではコンシューマ関連の展示物はあまり見あたらない。逆にソフトウェアゾーンでは放送されるコンテンツ関連の展示が多いため、派手なプロモーションが展開されている。
■セガ、Dreamcast用LANアダプタ、PHSアダプタなどを展示
会場入り口近くに小さなブースを構えていたセガ・エンタープライゼス。6月8日に発表したDreamcast用10/100Mbps対応LANアダプタ「ブロードバンドアダプタ」を展示した。Dreamcastのモデム部分を取り外しブロードバンドアダプタを取り付け、アダプタとケーブルモデムを接続することで常時接続環境が実現。Dreamcastにはインターネット接続ソフト「ドリームパスポート3」が付属するが、ブロードバンドアダプタには専用の「ブロードバンドパスポート」が付属する(ドリームパスポート3のチャットシステムやCh@b Talkといったサービスが使えなくなるため)。
セガはブロードバンドサービスの開始に合わせ関連製品の開発も進めている。近日中の発売を予定しているデジタルビデオ&カメラ「Dreameye」だが、これはナローバンド用。これとは別にブロードバンド用のDreameyeの開発も進められている。若干、開発が遅れ気味だが今年中の発売を予定しているという。ブロードバンドではより大量のデータを高速でやり取りすることができるため、カメラの解像度などを向上させる。Dreameyeで撮影した写真をプリクラのようにフレームを挿入するなどの加工が可能なため、「将来的にはスキャナやプリンタも発売したい」という。 今回のサービスはCATV業者との連携が不可欠だが、現在、約40社のCATVにおいてサービスを開始することになっており、これから順次増やしていくという。また、新築マンションの入居者に無料でDreamcastとブロードバンドアダプタを配布。電子回覧板や掲示板システムを構築するサービスなども提供していく。すでに三重県のマンションでサービスが実施されている。 ブロードバンドアダプタは7月15日から8,800円で発売。ゲーム販売店などの店頭では販売されず、ケーブルTV業者によるサービスの一環としての販売、提供が中心となるが、同製品の営業を担当するCSI株式会社のホームページでもオンライン販売される。CSIは「これまでもセガはいいものを作っていた。これからは我々も力を合わせて広めていきたい」とコメントしていた。
このほか会場にはDreamcast用PHSアダプタが置かれていた。すでに完成しており、現在テスト中のもので、今年中に1万円を切る値段で発売したいという。3月末に開催された東京ゲームショウではPHSとの接続ケーブルが出展されていたが、今回ブースに置かれていたものは完全な一体型。残念ながら写真撮影は断わられたため掲載できないが、秋のゲームショウなど展示会で展示されることだろう。
□セガのホームページ ■トレンドはケーブル回線を使った“インターネット電話” 各社のブースで目に付いたのはケーブルネットワークを活用したIP電話サービスに関する展示だ。どのブースでもコーナーが用意されているといっても過言ではない。
この中で面白かったのが、松下のブースで参考出品されていたIP-BOX。SDカードリーダーが備え付けられており、どういった用途で使うのか係員に質問したところ「音楽配信に使用する予定だったが、音楽配信は別の商品で行なうことになったため、この商品からは取り外されることになった。もし需要があるならばいつでも取り付けることができるという意味合いで出展した」という。
□ケーブルテレビ2000のホームページ (2000年6月14日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp] |
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