■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード
■■若松通商、MP3プレーヤーの自作キット
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000411/mp3kit.htm
●D/Aコンバータ(DAC~Digital to Analog Converter)
ディーエーコンバータ(ダック)
デジタル信号をアナログ信号に変換するデバイス。
D/A変換用のチップやその機能を持った回路、機器など様々な場面で使われるが、PCでは、ビデオカードやサウンドカード、モデムなどに、それぞれの用途に合わせた専用のチップを使用。ビデオ用のチップは、RAMDACと呼ばれることもある。
もっともオーソドックスなD/A変換は、デジタル値の各ビットに対応する電圧(あるいは電流)を出力する電源が並んだものと考えればよい(実際にはスイッチと抵抗、加算回路で構成する)。入力信号に応じて、各スイッチをON/OFFし出力を合わせれば、デジタル値に応じた出力が得られる仕組みである。
オーディオ系では、オーバーサンプリングとΔΣ(デルタシグマ)変調、ローパスフィルタを組み合わせたDACがよく用いられる。ΔΣ変調は、例えば1bitの分解能しか持たない低ビットのコンバータを使った回路である。1bitだと、変換出力はON/OFFのいずれかになってしまうが、入出力の誤差が最小になるように、常に次の信号で調整していくようになっている。
もちろん、元の信号をそのままのタイミングで処理したのでは、このような調整を入れても精度は著しく低下してしまう。そこで、実際のサンプリング周波数よりもはるかに高い周波数で処理する。すなわち、実際の1サンプルの間に、スイッチを何回もON/OFFして出力を調整するわけだ。こうして、誤差が大きくなる領域を可聴帯域外に追いやり、ローパスフィルタで高域成分をカット。デジタルな処理だけで、高い分解能のアナログ信号を得ている。
【参考】
□RAMDAC(RAM Digital/Analog Converter)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971021/key3.htm#ramdac
□SACD(Super Audio CD)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990805/key87.htm#SACD
□D級アンプ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991216/key102.htm#ClassD
●MCU(Micro Controller Unit)
エムシーユー
CPUに、メモリや各種コントローラ、インターフェイスなどの周辺機能を統合し、1つのチップにまとめたもの。ワンチップマイコンと呼ばれることもある。
■■元麻布春男の週刊PCホットライン
大容量化したハードディスクのバックアップ方法を考える
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000412/hot89.htm
●DLT(Digital Linear Tape)
ディーエルティー
DEC(※1)が開発、現在はQuantumが製造しているテープドライブ(ストリーマ)。
1/2インチ幅の5インチカートリッジを使った固定ヘッド方式(※2)のドライブで、1カートリッジで最大80MBの容量を持つ。カートリッジ式のテープドライブの中では、ずば抜けた大容量を誇るが価格も非常に高く、主にサーバー市場で使われている。これまでにリリースされたタイプは、以下の通り。
容量(2:1圧縮時) | |
---|---|
DLT2000 | 10GB(20GB) |
DLT4000 | 20GB(40GB) |
DLT7000 | 35GB(70GB) |
DLT8000 | 40GB(80GB) |
(※1)DEC(Digital Equipment Corporation)は、60年代に世界初のインタラクティブコンピュータPDP-1を、70年代にミニコンの代名詞にもなったVAXを開発したコンピュータ業界の老舗のひとつで、'98年にCompaqに買収。DLTは、開発後にストレージ部門がQuantumに売却されたため、現在はQuantumの製品になっている。
(※2)オーディオ用のカセットテープのように、ヘッドが固定されているタイプ。QICもこの方式だが、DDSは、DAT(DDS)やビデオに使われている回転ヘッドを使うタイプで、ヘカルスキャンと呼ばれている。
【参考】
□DDS(Digital Data Storage)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990729/key86.htm#DDS
■■EDEX2000電子ディスプレイ展が開幕
~15インチUXGAポリシリコンTFT液晶が登場~
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000412/edex.htm
●冷陰極蛍光ランプ(CCFL~Cold Cathode Fluorescent Lamp)
れいいんきょくけいこうランプ
蛍光ランプの種類の1つで、陰極からの放電を常温で開始するタイプ。
蛍光ランプ(蛍光灯)は、内面に蛍光物質を塗布した管内に水銀とアルゴンガスなどを封入し、両端に電極を配した構造になっている。放電によって放出された電子は、水銀原子と衝突して紫外線を発生。これが、蛍光物質を励起して発光する仕組みである。
電灯に使われているオーソドックスな蛍光灯は、電極が電球と同じフィラメントコイルになっており、電流を流してフィラメントを加熱し、熱エネルギーにより電子を放出する。このようなタイプの蛍光ランプを熱陰極(Hot Cathode)型といい、一般に発光効率は高いが、構造上小型化(細管化)が難しく寿命も短い。
冷陰極型は、放電に加熱を必要としないタイプで、両電極間に高電界をかけることにより常温で放電を行なう(冷陰極放出)。構造が単純であるため小型化(細管化)しやすく長寿命なのが特徴で、液晶ディスプレイのバックライトやスキャナの光源など、PCの周辺機器にはこのタイプを用いた製品が多い。なお同じ冷陰極型だが、液晶パネルのバックライトに使われている平面発光タイプを、平面蛍光ランプと呼ぶこともある。
□ウシオ技術情報誌「ライトエッジ」
1995年春 第2号「特集 液晶バックライト光源」
http://www1.ushio.co.jp/tech/le/le2/2-mokuji.htm
■■アイ・オー、MMCをFDDで読み書きできるアダプタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000414/iodata.htm
●リチウム電池(lithium battery)
負電極材にリチウムを使用した乾電池。
アルカリ電池、マンガン電池と並ぶポピュラーな使い捨てタイプの電池(一次電池)で、カメラやストロボなどに円筒形やパック形のものが、時計や電卓、携帯機器などにボタン型のものが用いられている。
一般に使われているリチウム電池(型番に「CR」が付く製品[※1])は、正電極材にアルカリ、マンガン電池と同じ二酸化マンガンを使用。電解液には、水性のものではなく非水性の有機溶媒が使われている。負電極材のリチウムは、金属の中でも最も軽くエネルギー密度の高い素材であり、これが、リチウム電池ならではの、小形、高電圧(3V)、大容量に大きく貢献している。また、自己放電(※2)が非常に少ない(年率1%以下)のも大きな特徴で、長期間に渡り安定した電流を取り出すことができる。
(※1)正電極材にフッ化黒鉛を用いた「BR」タイプも販売されている。ちなみに記号の「R」は円形の電池であることを、「C」や「B」は使われている素材を示している。良く使われる電池の素材としては、このほかに「L(アルカリ電池)」や「S(酸化銀電池)」「P(空気亜鉛電池)」「K(ニッケルカドミウム蓄電池)」「H(ニッケル水素蓄電池)」などがある(マンガン電池は無印)。
(※2)電池保存時に内部で起る化学反応のためにエネルギーが消費され、時間が経つと自然に電池の容量が減ってしまう現象。
□社団法人電池工業会
http://www.a-plan.co.jp/denchi/
□松下電池工業
http://www.mbi.panasonic.co.jp/index.html
【参考】
□アルカリ電池
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990617/key80.htm#alkaline
□InfoLITHIUM(リチウムイオン電池)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990520/key76.htm#InfoLITHIUM
□リチウムポリマー電池
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991224/key103.htm#Li_Poly
□ニッケル水素電池
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990617/key80.htm#NiMH
[Text by 鈴木直美]