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■■Akiba PC Hotline!ヘッドライン 2000年 4月 1日(土)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20000401.html
●WTX
ダブリューティーエックス
Intelが'98年に発表した、ミッドレンジ向けワークステーション用マザーボードのデザイン規格(フォームファクタ)。
デュアルプロセッサをサポートする、巨大なマザーボードで、幅が最大16.75インチ(425mm[※1])、奥行き方向が最大14インチ(356mm)。ATXをはじめとする一連の路線とは異なる新しいデザインの規格。マザーボード上の空間に、ドライブベイの幅を上回る8.5インチ(215mm)ものスペースを要求するため、ケースも10インチ程度の厚いものが必要となる。
電源も当然ハイパワー(350~850W)を想定しており、マザーボードには、新しく定義された3組(24、22、8ピン)のコネクタを使って接続する。また、新たに拡張カード2枚分のスペースを持つ「Flex Slot」も規定。1スロットに納まらない各種コネクタを実装した拡張カードや、マザーボードのI/Oなどに利用することができる。
幅 | 奥行き | 拡張スロット | |
---|---|---|---|
WTX | 16.75インチ(425mm) | 14インチ(356mm) | 7本(9本※) |
ATX | 12.0インチ(305mm) | 9.6インチ(244mm) | 7本 |
Mini-ATX | 11.2インチ(284mm) | 8.2インチ(208mm) | 6本 |
microATX | 9.6インチ(244mm) | 9.6インチ(244mm) | 4本 |
FlexATX | 9.0インチ(229mm) | 7.5インチ(191mm) | 3本 |
□WTX Home
http://www.wtx.org/
【参考】
□ATX
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971118/key7.htm#atx
□microATX
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980526/key31.htm#microATX
□FlexATX
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990715/key84.htm#FlexATX
■■X68000シリーズのBIOSやOSが無償公開 ――満開製作所はX68Kから撤退
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000403/x68000.htm
●IPL(Initial Program Loader)
アイピーエル
パソコンの起動時に、最初のプログラムをロードするプログラム。
パソコンを起動することを、よくブート(boot)という。これは、つまみ皮(bootstrap)を引っ張ってブーツを履く様に、プログラムが次々にプログラムを引っ張り出しながら自力でシステムを起動していくことに由来している(※1)。
パソコンの電源を入れると(あるいはリセットボタンを押すと)、最初にROM BIOS内の特定のルーチンが実行され、自己診断やシステムを初期化するためのプログラムが順次ロードされ、ハードウェアのセットアップが行なわれる。この最初のローダープログラムをIPLという。
ハードウェアの準備が整うと、ディスクのブートレコードから小さなプログラムをロードし制御を移す。次に、ディスクに記録されたOS、あるいはそのローダーをロードするプログラムや、メニューを表示したり、別のパーティションから次のブートレコードを読み出すプログラムなどが呼び出される。最終的にはOSのローダーに制御が移り、OSのためのセットアップが行なわれる。なお、このOSのブートローダーもIPLと呼ばれることがある。
(※1)bootstrap自体は、ブーツに付いている皮製のストラップ(pull strapとも)のことだが、助けを借りずに自力で進む(向上する)という表現「pull oneself up by one's (own) bootstraps」から来ている。
■■後藤弘茂のWeekly海外ニュース
X-Box解析シリーズ「CPUはバス帯域を拡張、OSカーネルは500KBに」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000405/kaigai01.htm
●ランタイムライブラリ(runtime library)
プログラムの実行時に使用する、共通の汎用ルーチンが納められたファイル。
プログラムが実行されている状態をランタイムという。ランタイムライブラリは、プログラムがよく使う機能をまとめてファイルにしたもので、個々のプログラムが、共通のライブラリを参照するため、プログラムのメインテナンス性が高く、ディスクスペースやメモリの節約にもなる。
高級言語で書かれたプログラムが使用するその言語特有のランタイムライブラリもあるが、Windowsではシステムが提供する多くの機能が、このようなライブラリの形で提供されている。
□DLL (Dynamic-Link Library)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980217/key18.htm#DLL
●カーネル(kernel)
OS(Operating System)の中核を成すモジュール。
OSを構成する要素の1つで、メモリ管理やプロセス管理などの、OSの最も基本的なメカニズムを提供する部分(何をどこまで提供するかはOSによって異なる)。これに、各種I/Oやサービス、ユーザーインターフェイスなどが加わって、ひとつのOSとして機能する。
■■アップル、Mac OS 9.0.4アップデート公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000406/apple.htm
●MacBinary
マックバイナリ
Macintoshのファイルをやり取りする際に使われる標準的なファイルフォーマット。
Mac OS上で扱われるファイルは、WindowsなどのOSが扱うファイルに相当するデータフォーク(data fork)と、それに関する様々な情報や付随するデータをまとめたリソースフォーク(resource fork)の2つのフォークで構成されている。
MacBinaryは、このMac独特のファイルを、一般的な1つのファイルとして扱えるようにパッケージしたもので、データフォークに続けてリソースフォークを格納し、ファイルの先頭に128バイト(一般的なMacBinaryIIの場合)のヘッダを付けた構成になっている(拡張子で明示する場合には「.bin」が付けられる)。
MacBinary形式で保存されたデータは、Windows環境では先頭に余分なデータが付いたファイルであるため、アプリケーションがファイルを認識できないということがしばしば起こる。逆に、データフォークしか無いWindowsのファイルが、Macintosh環境で開けないということも起こる。前者は、余分なヘッダを削除することによって、後者は適切なファイルタイプ(Windowsの拡張子にあたるもの)を設定することによって、正常に利用できるようになる。
●BinHex
ビンヘックス
Macintoshのファイルをやり取りする際に使われる、テキストエンコードされたファイルフォーマット。
Mac OSのファイルは、データフォーク(data fork)とリソースフォーク(resource fork)の2パートで構成されているが、BinHexはこれをひとつにまとめ、7bitの通信環境でもやり取りできるように、文字コードだけを使って表す。
具体的には、最初にヘッダ、データフォーク、リソースフォークの順で1つにパッケージし、これをランレングス(run length)で圧縮する(※1)。圧縮後のデータは、先頭から6bit単位に区切り、この6bitのコード(0~63)を、下表のような特定の文字コードに変換していく(データは8/6倍に膨張する)。エンコードされたテキスト全体をコロン(:)で囲み、BinHexファイルであることを示す「(This file must be converted with BinHex 4.0)」の1行に続いて、64バイト単位で改行を入れて出力する。
拡張子は、通常「.hqx」。古いものでは、「.hex」となっている場合もある。
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7 | ( | 23 | A | 39 | R | 55 | h |
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9 | * | 25 | C | 41 | T | 57 | j |
10 | + | 26 | D | 42 | U | 58 | k |
11 | , | 27 | E | 43 | V | 59 | l |
12 | - | 28 | F | 44 | X | 60 | m |
13 | 0 | 29 | G | 45 | Y | 61 | p |
14 | 1 | 30 | H | 46 | Z | 62 | q |
15 | 2 | 31 | I | 47 | [ | 63 | r |
(※1)連続する同じコードを、コードとバイト数で表すことによって圧縮する方法。BinHexの場合には、3バイト以上のコードを「[コード][144(90h)][バイト数]」の3バイトで表す。ただし、コードとしての「144」は「[144][0]」の2バイトに。それが連続する場合は「[144][0][144][バイト数]」という4バイトになる。
【参考】
□uuencord
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971202/key9.htm#uuencode
□Base64
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971202/key9.htm#base64
[Text by 鈴木直美]