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TJC、独MainConceptと提携し、ビデオ編集ソフトのOEM販売を開始
12月12日発表 テクノロジー・ジョイント株式会社は12日、独MainConcept AGと総代理店契約を締結。アジア地区におけるMainConcept AGの製品販売を開始すると発表した。 テクノロジー・ジョイント(TJC)は、コンピュータ関連事業を軸とした製品の輸出入、開発・販売なども手がけるコンサルティング会社。'98年にはビデオカードベンダーである独ELSA AGと合弁し、株式会社エルザジャパンを設立。ELSAの日本における足がかりを作った。 2002年に入り独ELSAの経営が悪化すると、6月にエルザジャパンの株式100%を取得、子会社化し、8月には2,000万円を増資している。また、同じく8月には米NVIDIAとのプロフェッショナル用途向けグラフィクスカードの国内総代理契約を締結し、グラフィックス関連事業を強化してきた。 今回TJCが総代理店契約を締結する独MainConcept AGは'93年に設立され、CODEC技術を中心に動画編集ソフトなどを開発してるソフトウェアメーカー。同社の製品はAdobeのPremiere Ver 6.5にも「Adobe MPEG Encoder」として採用されている。 総代理店契約によりTJCは、MainConceptの取り扱うビデオ編集ソフトウェア「MainActor5」、「EVE」、「MainVison」などの日本語版を開発し、OEM、バンドル向け製品として12月より順次販売する予定。
TJC代表取締役 鉛谷 貞治郎氏は「TJCを設立する時に、素直な商品を作りたいという思いがあった。素直な商品とは、誰にでも使いやすく、分かりやすい商品のことで、画像処理ソフトについても同じことを目指したいと考えた。MainConceptの製品は、これらの条件を満たしているものだ」などと述べた。
また、2003年には中国などアジア市場への展開を視野に入れたTJC Asia Pacificを台湾に設立するという。これについて同氏は「中国市場やアジア地域へ進出するには、台湾の力が必要になる。台湾にはすでにELSAのチャネルもあり、事業展開がしやすい。また、台湾を経由することで中国へのアクセスもスムーズになる」と説明した。 今後の事業展開については、「当面はエルザジャパンを中心に、ビデオカードやTVチューナカードへのバンドルを行ない、2003年度は3億円の売上を目指す。その後は家電製品やDVD、ゲーム機などにもライセンス供与をして徐々に分野を広げ、2005年には50億円程度の売上を目指したい」とした。 また、MainConcept AGのCEO Markus Moenig氏は、「弊社のビジネスストラテジーとして、世界の優良企業とパートナーシップを結ぶという戦略がある。今回の合意においても、お互いの弱点を補える、有意義なものだと考えている」と述べ、「日本は世界有数のハイテク立国。人々の生活のなかで、映像というものがより重要になっていくだろう」と語った。 □テクノロジー・ジョイントのホームページ (2002年12月12日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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