独ELSA、資金繰りの悪化により、会社更生法を申請
~エルザジャパンは、従来どおりの活動を継続

GLADIAC 517TV-OUT

2月25日(現地時間)発表



 ビデオカードベンダーの独ELSAは25日(現地時間)、資金繰りの悪化により、今後の経営の見通しが立たなくなったとして、会社更生法の申請をAachen地裁に提出し、受理されたと発表した。

 ELSAは2月7日に資金難に陥っていることを明らかにし、銀行への返済期日の延期や第三者への資産売却を含めて、交渉に当たっていると告知していた。

 リリースによれば、既に同社の資産へのアクセスはできなくなっており、地裁により任命された管財人が、今後のビジネスの継続に必要な資産の管理に当たるという。

 なお、日本法人のエルザジャパンによれば、これらの告知はドイツ国内の申請であり、ドイツ国外の関連会社が直接影響を受けることは無いとしている。

 エルザジャパンは独ELSAとテクノロジージョイント株式会社の合弁会社となっており、財務体質も非常に安定しているという。そのため、日本において会社更生法などの法的手続きを取る必要は全くなく、従来と何ら変わりなく業務活動を行なっていくとしている。

 また、今回のELSA発表による製品供給の不安も無く、電話サポートなどのサポート業務も通常通り行なっていくという。今後の方針については、「独ELSAの発表により、取引先やユーザーには多大な心配をかけているが、エルザジャパン自身は健全経営を続けており、今後とも製品の供給サポート業務を継続していく」と従来と変わらず業務を続けてゆくことを強調している。

□ELSAのホームページ(英文)
http://www.elsa.com/
□ニュースリリース(英文)
http://investor.elsa.com/presse/releases/20020225a_release.html
http://investor.elsa.com/presse/releases/20020225b_release.html
http://investor.elsa.com/presse/releases/20020225c_release.html
□エルザジャパンのホームページ
http://www.elsa-jp.co.jp/
□関連記事
【2月12日】独ELSA、資金難により事業継続が困難に
~日本法人は当面通常営業を継続
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0212/elsa.htm
【2月14日】エルザジャパン、今後の方針について正式に説明
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0214/elsa.htm

(2002年2月26日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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