|
松下、重量999gのB5ファイルサイズノート「Let'snote Light T1」11月8日発売 標準価格:オープンプライス 連絡先:パナソニックパソコンお客様ご相談センター 松下電器株式会社 は、世界最軽量のB5ファイルサイズノート「Let'snote Light T1」を11月8日より発売する。最軽量モデル「CF-T1RDAXR」、40GB HDD搭載モデル「CF-T1RCAXR」、無線LAN内蔵モデル「CF-T1RWAXR」の3モデルが用意され、価格はすべてオープンプライス。OSはWindows XP Professional。 同社の通販サイト「マイレッツ倶楽部」ではLet'snote PRO T1シリーズとして発売され、各種カスタマイズが可能。同サイトでの価格はHDD 20GB、メモリ128MBなどの最小構成で195,800円。 本体サイズは268×210×26.1~39.1mm(幅×奥行き×高さ)というB5ファイルサイズクラスながら重量は999g(CF-T1RDAXRのみ)と、1kgを切る軽量化を実現した。同社では12.1型XGA液晶を搭載したノートPCとしては世界最軽量としている。
軽量化は、小型・高輝度なバックライトの採用や、薄肉フレーム構造による液晶パネルの小型化、世界最薄となる厚さ0.55mmのマグネシウム合金などの採用などによって実現されたという。本体底面には約300個の軽め穴も空けられ、軽量化に一役買っている。 堅牢性にも配慮されており、本体両面に施されたダブルボンネット構造、パッチワーク状の凹凸により強度を増す「内面クロスディンプル構造」などの工夫が施されている。また、HDDは緩衝剤によって保護され、約30cmからの落下でも耐えられるという。 本体はファンレスのため、廃熱にも工夫がされている。キーボードを放熱版として使用しているほか、筐体全面でも放熱する設計となっている。パームレスト部分を凹凸化して効率的に廃熱させ、底面に「体感温度低減シート」を貼り付けることにより、ユーザーが熱を感じにくくするための処理もされている。 仕様は3モデルで若干異なる。CF-T1RDAXRではオンボードメモリが128MBのため、最大メモリは384MB。そのほかのモデルはオンボードで256MBのメモリを搭載するため、最大512MBまで増設が可能。HDD容量はCF-T1RDAXRで20GB、そのほかのモデルは40GBとなる。重量も異なり、CF-T1RDAXRが約999g、CF-T1RCAXRが約1,045g、CF-T1RWAXRが約1,070g。 そのほかの仕様は3モデルともほぼ共通で、CPUは超低電圧版モバイルPentium III 866MHz、チップセットはIntel 830MG、ビデオ機能はチップセット内蔵。 インターフェイスはEthernet×1、PCカードスロット×1、SDメモリーカードスロット×1、USB 2.0×2、モデムなどのほか、ディスプレイ出力端子としてD-Sub15ピン×1も搭載する。バッテリはリチウムイオンで、バッテリ持続時間は約5時間。
・CPUが強化され、USB 2.0を搭載した「Let'snote Light R1」
B5ファイルサイズのLet'snote Light R1シリーズ最新モデル「CF-R1NCAXR」は、本体デザインや重量は従来モデルから変更はないが、CPUが超低電圧版モバイルPentium III 866MHzに強化されたほか、インターフェイスにUSB 2.0を搭載、チップセットはIntel 830MGを採用するなど、基本的にT1シリーズに準ずる仕様となっている。価格はオープンプライス。OSはWindows XP Professional。 T1シリーズ同様、同社の通販サイト「マイレッツ倶楽部」でも販売され、価格は20GB HDD、128MBを搭載する最小構成モデルで180,800円。 そのほかの仕様は、XGA表示対応の10.4型TFTカラー液晶を搭載し、メモリ容量は128MB(最大384MB)、HDD 20GB、ビデオ機能はチップセット内蔵。 インターフェイスはEthernet×1、PCカードスロット×1、SDメモリーカードスロット×1、USB 2.0×1、USB 1.1×1、モデムなどを搭載する。 バッテリはリチウムイオンで、バッテリ持続時間は約5時間。本体サイズは240×183×23.5~37.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約960g。
・あえて薄型化を目指さずに軽量化
発表会では、松下電器産業株式会社 AVC社ITプロダクツ事業部マーケティングセンター所長の伊藤好生氏が挨拶し、「ノート市場が縮小するなか、モバイル市場は徐々に増加している。レッツノートはモバイルの分野に特化されてきたが、今回の製品により、さらに他社との差別化を際だたせて展開していきたい」などと語り、「レッツノートは元気がなくなったという声もあるが、我々はレッツノートを止める気はない。さらにユーザーの利便性を向上させながら、レッツノートの復活を果たしたい」とも述べ、今回の製品に対する自信を語った。 T1シリーズ開発の背景には、3月に発表されたB5サイズノート「Let'snote Light R1」シリーズユーザーからの声が反映されているとしている。その中でも特に多かった要望は、現在の軽量・長時間バッテリ駆動というの長所を維持したまま、「キーボード、液晶の大型化」、「メモリの大容量化」、「高速なインターフェイスの搭載」といったものだったという。 そのため、今回のモデルでは本体の薄型化をあえて考慮せず、軽量化と長時間のバッテリ駆動に注力したという。 質疑応答では、モバイル市場に関する質問がされ、「モバイル市場は約100万台規模と、ほかのノートPCに比べて規模が小さいが、その市場を狙う理由とはなにか?」という質問がされ、「100万台といえど馬鹿にはできない。一般のノートPCと同じ土俵で数を争って勝ち残れるとは思っていないが、モバイル市場ではシェアNo.1を目指したいと考えている」と説明した。 □松下電器のホームページ (2002年10月9日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
|
|