富士フイルム、家庭内利用に配慮したプラスチック光ファイバ9月10日 発表 富士写真フイルム株式会社は、取り扱いの容易性や耐久性などを高めた大口径/高速通信対応の「GI(Graded Index)型プラスチック光ファイバ」の開発に世界で初めて成功したと発表した。 慶應義塾大学の小池康博教授の新技術を基に共同で開発したもので、高速性を確保しつつ、一般ユーザーが家庭内で簡単かつ安全に使用できるよう配慮した。 現在広く利用されている光ファイバは口径が約10/125μm(コア直径/クラッド外径)のガラス製の芯などを使用しており、ケーブルを一定以上折り曲げることはできない。 これに対し新開発のプラスチック光ファイバは、口径を500/750μmと太くすることで、耐久性/耐熱性/耐湿性を高めた。これに伴い、ケーブルの引き回しが楽になるなど、取り扱い性が向上。また、接続端子の簡略化が可能となるため、コスト低減にもつながるという。目に見える波長650nmの赤色光源を利用することで、安全性も確保した。 光ファイバは、光が屈折率の高い方に曲がるという性質を利用して、ファイバの内側と外側の屈折率を変えることで光を伝送している。新ケーブルは、光ファイバの中心になるほど屈折率を高くしたGI型構造を採用。これにより、Gbps以上の高速通信が可能だという。 □富士写真フイルムのホームページ (2002年9月11日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp] | I |
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