駆け出した“Jaguar”。Mac OS X 10.2が24日から販売スタート
|
Mac OS Xのメジャーアップグレードバージョン「Mac OS X 10.2」の販売が、8月24日土曜日からスタートした。既報のとおり、先日発表されたPowerMac G4と、iMac 17インチの購入者は一足早く手に入れているとはいうものの、パッケージ版の流通開始となるこの日が事実上の発売日として、全国各地のMac販売店は一斉に発売記念イベントを開催した。
米国市場では開発コードの『Jaguar』がそのまま製品名の一部として残り、パッケージにもJaguarの文字がしっかり印刷されているが、それ以外の地域における正式な製品名は「Mac OS X 10.2」のみとされていて、名称としてのJaguarは非公式なものという扱いだ。それでも、パッケージとロゴデザインにはしっかりとジャガーの毛皮があしらわれている。販売店側としても、このJaguarというキーワードを販促に利用しない手はなく、各店工夫を凝らした“ジャガー”関連グッズを用意していた。
各店各様の発売記念イベントのなかでもっとも大規模なものになったのは、有楽町ソフマップ。同店での発売開始時刻を10時2分と決め、カウントダウン販売を行なった。このカウントダウンには、原田永幸アップルコンピュータ社長が出席。ソフマップの山科光男社長と一緒にテープカットのセレモニーを行なった。
昨晩米国出張から戻ったばかりという原田社長は、カウントダウンに先立って、詰めかけた熱心なMacユーザーを前に「2000年10月にPublic Betaの販売を行なってからおよそ2年、皆さんのフィードバックを元にMac OS Xはここまで成長した。これからも、さまざまな意見を聞かせて欲しい」とコメント。スティーブ・ジョブズCEOからもよろしく頼むと言われてきたということで「10.2には150以上の新機能が入っている。(14,800円のパッケージなので)1つの機能あたり百円以下だ」とPRすることも忘れなかった。
またアップルロゴ入りのポロシャツで登場したソフマップの山科社長も、「7月のMacworld New Yorkの基調講演で、10.2のプレゼンテーションを初めて見た。そのとき、一刻もはやくこの製品をユーザーに届けたいと思った」とコメント。腰にはiPodのホルスターを提げて、リアルユーザーであることを強調した。
この日、カウントダウンの開始までにソフマップには300人を超える熱心なMacユーザーが行列を作ったという。先頭は早朝4時30分ごろに店頭にやってきたという。セレモニーでは山科社長から記念の花束と10GB版のiPodがプレゼントされた。
行列に並んだ最初の20人には原田社長みずからMac OS X 10.2のパッケージと記念のロゴ入りTシャツを手渡し、山科社長からもジャガー柄のアニマルクリーナーがプレゼントされた。有楽町ソフマップでは、この24日と25日にわたり、購入者にさまざまなプレゼントがあたるじゃんけん大会を催したり、展示品のiPodを102円で抽選販売するなど、さまざな企画を用意して、Mac OS X 10.2の販売開始を盛り上げた。
(2002年8月25日)
[Reported by 矢作 晃]
|