学習塾の栄光などが「ロボット科学教育コンソーシアム」を設立
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カリキュラム最終目標となる2足歩行ロボット「PINO」 |
7月25日 発表
連絡先:ロボット科学教育コンソーシアム事務局
Tel.03-3538-0521
首都圏を中心に学習塾を経営する株式会社栄光など4社は25日、共同で「ロボット科学教育コンソーシアム」を設立し、ロボット教材を導入した教育カリキュラムの開発を開始すると発表した。
コンソーシアム会長を務める河野孝治氏 |
設立メンバーは、学習塾経営の株式会社栄光、電子ホビー商品などの企画/製造/販売を行なう株式会社イーケイジャパン、レゴ教材による幼児教室を経営する株式会社ラーニングシステムおよび2足歩行型ロボット「PINO」の販売などを手がける株式会社ZMPの4社。
コンソーシアムの会長はイーケイジャパンCOOの河野孝治氏が務める。また教材およびカリキュラム開発のアドバイザーとして、ロボカップ国際委員会ファウンダー名誉会長の北野宏明氏および早稲田大学理工学部教授の高西淳夫氏が参加する。
コンソーシアム会長の河野氏は発表会で、「近年若年層の理数系の学力低下が心配される中、社会的にも高い関心を集めつつあるロボットの制作を通じて子供たちの好奇心を喚起させ、理数系の知識を楽しみながら学び、習得できる教育カリキュラムの構築と実践を行なうのが当コンソーシアム設立の目的である」と設立の経緯を説明した。
また、ラーニングシステム代表取締役社長の石原正雄氏は教材にロボットを選んだ理由として、「ロボットはプロセッサなどのIT関連の知識、駆動系やセンサーの制御など、広範囲な知識を必要としており、高い学習効果が見込めるため」と説明した。
カリキュラムの内容は、大きく5段階のレベルに分かれており、小学生から成人までを対象に、ギアやてこについての知識に始まり、最終的には2足歩行型ロボットの製作技術習得を目指すものとなっている。
同コンソーシアムは、今年11月までに、首都圏に約100名の生徒数のモデル教室を3教室開設する予定。さらに、2005年4月を目処に全国展開を図るほか、学校やその他教育機関へのコースウェアの提供を行なっていく予定。
また、同コンソーシアムでは生徒の学習成果を披露する場として、ロボカップやその他国内外のロボット関連の競技会などに積極的に参加していく予定だという。
現時点では教室の場所などの詳細は決まっていないが、週1回/各2時間のカリキュラムで月謝が15,000円程度、2年間を通じた教材費が45,000円程度になるという。
カリキュラムレベル1および2(小学校3年生~6年生)で扱うセンサー付きロボット。授業ではPCを用いて動作をプログラムしたり、センサーで受信したデータの解析を行なったりする | |
こちらはレベル3および4(中学校1年生~高校生以上)で扱うロボット。授業内容は理数系だけのものではなく、配線やチップなどのハンダ付けなども含まれる |
□栄光のホームページ
(7月25日現在この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.eikoh.co.jp/
□イーケイジャパンのホームページ
(7月25日現在この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.elekit.co.jp/
□ラーニングシステムのホームページ
(7月25日現在この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.mdstorm.com/
□ZMPのホームページ
(7月25日現在この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.zmp.co.jp/
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【6月12日】ロボット達のワールドカップ「ロボカップ2002福岡・釜山」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0612/robocup.htm
(2002年7月25日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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