NVIDIA、GeForce4 MXコアを内蔵したnForce2を発表会場:Silicon Valley Conference Center
nForce2では、内蔵されているグラフィックスコアがGeForce4 MX相当に強化されたほか、サウスブリッジとなる「MCP-T」にも、新たにIEEE 1394、USB 2.0、Ultra ATA/133への対応などの機能強化が図られている。
●グラフィックスコアがGeForce2 MX相当からGeForce4 MX相当へと強化 nForce2は、ノースブリッジのSPP(System Platform Processor)もしくはIGP(Integrated Graphics Processor)と、サウスブリッジとなるMCP-TもしくはMCPの2チップで構成されている。 SPPはグラフィックスコアを内蔵しない単体型チップセットで、従来のnForceで言えば、nForce 415Dのノースブリッジに相当する。 システムバスは333/266/200MHzに対応し(333MHzはオーバークロックのみ)、メインメモリはDDR400/333/266を利用した2チャネル構成が可能となる。DDR400の2チャネル構成時のピーク時帯域幅は6.4GB/secに達する。AGPはAGP 8Xに対応しており、将来AGP 8Xに対応したGPUが発売された際にはAGP 8Xモードが利用できるという。 IGPはビデオ機能統合型バージョン。従来のnForceではGeForce2 MXが統合されていたのに対して、nForce2ではGeForce4 MXコア(コアクロック250MHz)が統合されている。このため、GeForce4 MXの特徴といえるデュアルディスプレイ機能のnView、HDTVやMPEG-2再生支援機能のVPE、マルチサンプリングのアンチエリアシング機能のAccuview Antialiasingなどの機能が利用できるようになっている。
このほかの機能はSPPと同様で、333/266/200MHzのシステムバス、DDR400のデュアルチャネル、内蔵のビデオ機能を利用しない場合はAGPスロット(AGP 8X)も利用できる。
●2つのEthernetコントローラを内蔵したMCP-T
そのほか、新たに3ComのMAC(Media Access Controller)が追加され、従来のNVIDIA製のMACとあわせて2つのEthernetコントローラが標準で搭載されている。NVIDIAではこれを“DualNet”と呼んでおり、3ComのMACを必要とする企業ユーザーのニーズに応えるほか、標準でnForce2システムをルーターとして利用することが可能であると説明している。 従来型nForceのMCPでも採用されていたドルビーデジタルのリアルタイムエンコーダエンジン(Audio Processing Unit)も搭載されている、また、MCPはMCP-TからIEEE 1394コントローラ、3ComのMAC、APUを省略したローコスト版となる。 NVIDIAでは、SPPを利用したnForce2を「nForce2-ST」、IGPを利用したnForce2を「nForce2-GT」と呼んでおり、それぞれにMCPおよびMCP-Tを採用したモデルが用意され、合計で4ラインナップという構成になる。
nForce2を搭載したマザーボードはABIT Computer、AOpen、ASUSTeK Computer、Chaintech、EPoX、Leadtek、MSI、Shuttle、Soltekなどからリリースが予定されている。量産開始は8月末を予定しており、9月からnForce2を搭載したシステムがリリースされる見通しだ。
□NVIDIAのホームページ(英文)
(2002年7月16日)
[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング] |
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