富士通、「生分解性プラスチック」部品をノートPCに採用
~植物系素材の利用により環境負荷を低減

生分解性プラスチック部品を採用した「BIBLO NB」

6月5日発表



 富士通株式会社株式会社富士通研究所は5日、「生分解性プラスチック」をノートPCの筐体に採用する技術を開発したと発表した。現在発売している「FMV-BIBLO NB」の一部に採用し、2004年度には筐体全体に適用を拡大していく予定。

 生分解性プラスチックは、廃棄時の環境負荷を低減するために開発された。トウモロコシやジャガイモなどの植物を原料とするポリ乳酸系組成の調整を行ない、最適化することで、現用のPC/ABS樹脂並みの強度と収縮率を実現したという。

 回収/リサイクルから漏れて廃棄され、地中に埋められても、微生物の働きにより炭酸ガスと水に分解し、自然に同化する。また、焼却された場合でも発生するダイオキシンなどの有害化学物質の排出を抑えることができるという。加えて、製造時の必要エネルギーも、従来品に比べて約50%の消費量ですむため、総合的に環境への負荷を低減できるという。


□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□富士通研究所のホームページ
http://www.labs.fujitsu.com/
□ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2002/06/5-1.html
□関連記事
【5月14日】富士通、ノートPCのラインナップを一新
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0514/fujitsu1.htm

(2002年6月5日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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