3Dlabs、新ビデオチップ「P10」を第3四半期に投入
~次世代Direct Xにも対応、コンシューマ市場に参入

5月3日(現地時間)発表



 米3Dlabsは3日(現地時間)、次世代ビデオチップ、「P10(コードネーム)」を第3四半期に投入すると発表した。

 「P10」は、約2年の開発期間と重要な特許を押さえた新アーキテクチャ「Visual Processing Architecture」を採用した新ビデオチップ。グラフィックスに最適化されたパイプラインと、プログラマブルなSIMDプロセッサアレイを搭載し、170Gflops以上のパフォーマンスを実現するという。256bit DDRメモリインターフェイスを採用し、メモリ帯域は20GB/Sec以上。

 Open GL 2.0やDirect X9(プロトタイプ)に最適化されており、Open GLベースのプロフェッショナルワークステーション市場から、ゲーム市場などのコンシューマ向け市場にも展開する予定。また、最新のPhotoshopやPremiereのフィルタやエフェクトをアクセラレートする機能なども搭載しているという。

 同社マーケットデベロップメント 副社長のNeil Trevett氏はリリース中で「VPUをOpen GLやDirect Xと組み合わせることで、高度なシェーディングなど新しいレベルのビジュアルアプリケーションを実現でき、リアルなフィルムアニメーションなどインタラクティブなビジュアルリアリズムを実現する」としている。

 3Dlabsは3月にCreative Technologyに買収されている。販売チャネルやブランド名などについては今回明らかにされていないが、Creativeブランドでコンシューマ向け市場に投入される可能性が高く、今後の動向が注目される。

□3Dlabsのホームページ(英文)
http://www.3dlabs.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.3dlabs.com/whatsnew/pressreleases/pr02/02-05-03-vpu.htm
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0312/creative.htm

(2002年5月8日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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